デイリーホーリーホック

【コメント】田向泰輝選手「山形戦は勝利にこだわる。来シーズンに繋げるためにも、みんなで笑ってホーム最終戦を終えたい」(2017/11/9)※無料記事

【写真 米村優子】

Q.前節を振り返って下さい。
「相手のサッカーが縦に速くて、個人個人のパワーで持っていくとはわかっていた。けれども、相手の勢いがでるような形でボールを失うことが多かった。自分達で相手へ流れを渡してしまった。相手のDFラインの裏にボールを流すだとか、切り替えの部分、球際の所で相手を広いスペースに逃さないことだとか、自分達のしようとしたことがなかなかできなかった。失点した時間もロスタイム。最後の気をつけなければいけない時間帯に2点も奪われた。そこもチームとして課題かなと思います」

Q.残り2試合という状況の中、そういった課題が出てしまった原因とは?
「これと断定するのはなかなか難しいですし、一概に言えないのですが、一つは出来ることが最初に比べて増えてきた中で、自分達が何をどう選択していくかをチームの中で統一できていないことが原因だと感じています。シーズン序盤、中盤の頃はあまり自分達がやれることが少ない中で、やれることを徹底してやり続けたことで勝てた部分もあると思うんです。そして試合を重ねていくことで、自分達の中で色んな選択できるようになった。しかし、自分達が場面々で判断していく作業をしなければいけない中で、一人ひとりもチームとしてもその判断が一つの方向に向けてなかった。もちろん、やることが増えることは、確実にいいことです。それを時々でプレーの選択を的確にできなければ、チームとしていいゲームが出来ないと、個人的に感じています。もちろん俺個人もそうですし、他の個人のプレーの判断でもそう感じることが多いです」

Q.その“統一”に関しては、今週取り組んだのですか?
「そうですね。自分達がチームとして、どう勝ってきたのか。これをやってきたから、勝ててきたというのを再確認しました。それがベースにあった上で、これから判断しなければならない所。やはりそこが疎かになってしまうと、チームとしてバラバラになってしまう。そこがひとつになれば、局面で判断を変えられるし、チームとしての幅がまだ広がるチャンスがある。自分達がもう一個大きくなるために大事なこと。軸の部分はブレずに、そこにいかに自分達が色んな引き出しを披露できるかと、いう所だと思います」

Q.山形の印象は?
「状況に合わせて色んなシステムを展開してくる。どういうシステムで来るのかは予想できないですが、技術のある選手達が多いのは間違いない。自分達がやるべきことをやらねばペースを渡してしまう。でもやるべきことをしっかりやれば勝てる。すごくわかりやすいゲームになると思います」

Q.元水戸の鈴木雄斗選手も途中から出場するかもしれませんね。
「最近、スタメンで出ていないみたいですが、本当にアイツとは苦しい残留争いも一緒に戦ったし、今も連絡を取って、切磋琢磨しています。互いに成長した姿をみせたいし、負けたくないし。そのために自分が試合にでることが大事なので、練習の中でしっかりアピールして、試合に出場したいと思います。そして、あまり意識するのもなんですが、アイツには負けたくないなと。楽しみでもありますけれどもね」

Q.試合前は連絡するんですか?
「んーーー!連絡ぐらいはしようかな。会わないですけれども。俺はいくら仲良くても相手チームの選手と試合前に会いたくないタイプなので。(岩尾)憲くんも連絡は取りましたが、会いはしませんでした。雄斗は連絡を取ると、『明日、出る?』とか探りを入れてくるんですよ(笑)。会ったら屈して言いそうになっちゃうから、会わないです(笑)。アイツ、めっちゃグイグイ来るんですよ!前回のアウェイの時も、『全然教えてくれないけれども、どうせ出るんでしょ?』とか言ってきて(笑)。会えるのが、楽しみですけれどもね」

Q.いよいよホーム最終戦です。
「最終戦は毎回たくさんの方が来てくださるので、みんなで笑って終わりたい。ホームで勝利を分かち合うのは今季最後なので、勝ちにこだわる気持ちが強いです。『いいシーズンだった』と皆さんに思ってもらえるように、残り2試合とも勝って、勝ち点60に乗せる。それが来シーズンに繋げるためにも大事になってくると思います。だから、勝ちにこだわりたいなと思います」

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