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柳「最後の悪あがきじゃないですけど」シュタルフ監督「選手を信じてここまでやってきた、ここでもう一発」ホームラスト、藤枝戦に向けて【J3第33節・vs藤枝】

2019年11月28日 横浜
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

▼NEXT MATCH
2019明治安田生命J3リーグ 第33節
Y.S.C.C.横浜 ― 藤枝MYFC
2019年12月1日(日)14:00 横浜市三ツ沢公園陸上競技場

藤枝は現在2位。得点ランキング2位の森島康仁を擁した攻撃陣に加え、リーグ屈指の堅守を誇る。その藤枝はライセンスの都合上昇格はできない。だが、優勝への望みが残っている。大きな成果を手に入れるため、彼らは乗り込んでくる。

一方、YSはとにかく勝ちたい。現在2連敗で、記録更新となる11勝を目の前にしての足踏みをここで終わりにしたい。また、まずは点が欲しい。YSは現在2試合連続無得点。そのことが彼らのプライドに火を点けている。そして、去る者への花道を。11月26日、中西規真が引退を発表。最後のホームでの一戦を彼に捧げたい想いが高まっている。

残り試合はわずか2つ。このチームで戦う日は残り少ない。悔いの残らないように、何かを残すために。ホーム最終戦はいつものニッパツ三ツ沢球技場の横、三ツ沢公園陸上競技場で行われる。

▼負けたら全員クビになるぐらいの意識で

シュタルフ悠紀リヒャルト 監督

シュタルフ 相手も強いですし、難しいゲームになると思います。前節のような単純なミスで2失点を9分でしてしまうと勝てる試合も勝てなくなってしまいますので厳しく言っていますし、そういったことが繰り返されてしまうと同じような結果になってしまう。次の試合ではそうならないことを願っています。いい入りでいい先制点を決めて流れに乗れれば、2位の相手でも勝てる要素はたくさんあるので頑張りたいです。

藤枝は守備が硬いのはそうですけど、悪い意味ではなくクレバーにファウルでストップできるチームで、しなやかで勝負に徹してベテランも多くいい味を出している選手が沢山います。前期は完全にそこにやられていて、いい形で攻撃をした都度ファウルでストップされて、その間にリトリートされてブロックを作り直されてしまいましたので、そういうところに引っ掛からないようにもう少しスピーディーに。ドリブルでのスピードアップではなく縦パスでのスピードアップを、相手が来ても一歩遅れるように食いつかせてその背後を、ファウルできないぐらいスピーディーに刺し込んでいきたいと思います。

ここ2試合点が獲れていないので、3試合点が獲れないなんてことは僕のなかではありえないので、次は絶対獲ってくれると思います。攻撃陣がまた爆発してくれれば1点や2点は返せますし、守備はクリーンシートを目指して失点しない時間帯を長くする。時間が経つにつれてこっちが支配をしていれば消耗するのは相手ですので、1点を追いかけるのではなくリードやせめてスコアレスでもいいので長い間0失点でキープできるかで全然変わってくると思います。相手は昇格がないとはいえ優勝がかかっていますので、引き分けが長引くとどこかで下位相手に勝たないとというのは出てくる。そこにも穴があると思いますので、背後や無理やり森島(康仁)選手に入れてくるところをパスカットしてカウンターできるような形も含めて今週は落とし込んでいます。

――ホーム最終戦です。是が非でも勝利を手にしたいところです。

シュタルフ 選手を信じてここまでやってきたのでもう一発やってくれると思っていますし、誰もここで終わっていいと思っていません。中西(規真)も引退を発表して最後のホームゲームになりますし、一丸となって戦えるのがこの試合が最後です。もちろん最終節の鳥取戦はありますけどもアウェーは16人で全員が行くわけではありませんので一丸となってという空気感はアウェーでは出しづらいですし、全体での試合という活動はこの藤枝戦が最後ですのでどうしても勝ちたいです。そこにかける想いは大きく、いい形で終わって来期につなげたい。僕らは勝った時にみんなで写真を撮っているので、もう一枚みんなで写真を撮りたい。11勝目をこのホームでちゃんと挙げて、気持ちよく鳥取に行けるようにやりたいです。

もうひとつ、降格がないというのは異常事態です。普通だったら降格がないとダメですし、1回も勝てなくても降格はない環境でもあります。ですが、17位で終わってしまうと僕らはJリーグに値しないという意味ですので、自分も含めて厳しく評価しないとダメだと思います。いくらいい攻撃ができたと言っても、経験値がない選手で10勝できたと評価されるべきポイントがあったとは言え、17位だと僕の初年度は降格で終わっていることと同じです。降格だと当然クビですのでこの2試合負けたらクビになるつもりでやっていますし、選手たちも負けたら全員クビぐらいの意識で戦ってほしいと思います。それができなかったらボコボコにされると思います。相手は優勝がかかっていますし、前節のような簡単なミスが出てしまうと叩かれてしまうのでしっかりと引き締めてすべてをぶつける。言葉で集大成と言うは簡単ですけども、気持ちが乗ってこないと難しいとは思います。一桁順位もなく降格もない、シーズン1年やって疲れも溜まって体も痛い、もしかしたら来季いないとかいろんな感情のなかでもう1回まとめて、このクラブを支えている人や僕らに期待を抱いてくれている人たち、スポンサーやサポーター、スクール生やアカデミー生はもう1回勝つところを見たいと思っていると思いますので、そこが僕らの任務です。今週はいつも以上に身が引き締まる思いでトレーニングをしましたし、しっかりやって勝ちたいです。

 

▼インパクトを残せるように

柳雄太郎

柳 一番てっぺんに森島(康仁)選手を中心に攻撃をしてきて、攻守両面でアグレッシブでチーム一丸となってやっていることを徹底しているチームだと思います。昇格こそないですけども優勝がかかっていますので、難しい試合になると思います。今自分たちは2連敗していますし昇格も降格もないという状況ですけども、向こうは絶対勝たないといけない試合ですので、そこで簡単に勝ち点を取られないように粘り強くやっていきたいです。

――前節に復帰をしました。

 自分がケガをして悔しい気持ちがありましたので、前節復帰をしましたけども何もインパクトを残せなかったので、インパクトを残せるようにしたいと思います。得点がYSの魅力だと思いますので、今2試合連続で獲れていないのですし進(昂平)と(浅川)隼人が(奥田)晃也くんがマークされていると思いますので、自分がゴールやアシストを狙っていきたいです。下の順位でいるのは気持ちがよくないですし、いいサッカーをしているからこそ、勝ってひとつでも順位を上げていかないといけないと思います。この順位だといいサッカーしてたけど、となってしまいますので最後の悪あがきじゃないですけども2連勝できたらなと思います。

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