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PK戦で敗退/ACL R16 vs蔚山現代【速報レポート】

■締まった試合展開は0−0で後半へ
立ち上がりの小林悠のシュートで始まった試合は、まさに日韓を代表するチーム同士の戦いという様相を呈する。

序盤に握っていたフロンターレは徐々に蔚山のプレスと、その後のパスワークに対応できず、上回られてしまう展開に。フロンターレの縦パスが高い頻度で蔚山の選手に当たってしまうという現象が見られたが、それによってボールをロストしてペースを手放す形に。

蔚山は攻撃のパターンも豊富で、また技術の高い選手を揃えており、フロンターレは長い時間後手を踏んだ。際どくゴールを守ったフロンターレは前半終了間際に連続して攻撃するが、ゴールを破るまでには至らず。

ハイレベルで目を離せない前半は0−0で折り返している。

■巻き返した後半も得点決まらず。0−0で延長へ

前半とは打って変わり後半はフロンターレペースで進行。ボールを握り続ける展開ではあったが、何度か崩した場面でも最後のワンプレーの精度が上がらず。またゴール前で集中していた蔚山の守備を崩しきれず。得点とはならなかった。

蔚山の反撃をしのぎつつ、90分を終えてスコア動かず。

試合は延長に突入することとなった。

■ともに決定機を作る
延長の立ち上がりは蔚山がペースを握る展開となる。右ワイドのイ・ドンジュンのスピードを使った攻撃に苦しめられたが、紙一重で凌ぐと、反撃に出る。

惜しかったのは延長前半終了間際の105分のFK。家長昭博からジョアン・シミッチを経由して最後は知念慶が飛び込んだ場面。

一方の蔚山も延長後半の119分にジェジエウがバックパスをミスして掴んだCKでポストを叩くが、決めきれず。

勝負はPK戦に委ねられることとなった。

■PK戦

セオリー通り、コイントスに勝った登里享平が先攻を選んだが、かなり足元の悪いPKスポットに苦しめられるPKとなった。ソンリョンのセーブに救われて一時は蔚山をリードしたが最後の2選手が連続で失敗して万事休す。今季のACLはR16での敗退となった。

(取材・文・写真/江藤高志)

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