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中野吉之伴「子どもと育つ」

なぜ地域に必要とされる、愛される存在にならなければならないのか?

こんばんは。
管理人の木之下です。

金曜日は中野の担当だったのですが、先月の帰国のハードスケジュールを考慮し、今日と来週月曜日は急遽「まとめ」企画をお届けすることにしました。

1月の特集「グラスルーツの環境とは」をはじめ、連載やコラムなどを項目ごとに一覧にしましたので、この機会に興味を持ってもらえたら幸いです。

先月、この特集に着目したのは「子どもたちのサッカーのプレー環境を良くしたい」と思ったとき、必ずグラウンドなどのハード面の問題、トレーニング指導や家庭での子育てなどのソフト面の問題の両方からアプローチしなければならないからです。その場合、サッカーだけの単体スポーツに止まらず、他を含めた日本のスポーツの歴史や文化といったことが深く関与します。

2017年4月に「第2期スポーツ基本計画」が発表されたことは知っていますか?

これは2012年の「スポーツ基本計画」の改訂版といえるものです。その内容は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、また開催後をにらんだ日本スポーツの重要な指針が示されています。

その中に次のような考え方があります。
・するスポーツ
・みるスポーツ
・ささえるスポーツ

「するスポーツ」として、それぞれ自分が関わるスポーツを振り返ったとき、大きく二つに分かれるでしょう。
・競技者として限界に挑戦するもの
・健康や交流など、多様な目的で行うもの

現状のスポーツ界全体を見渡してみると、学生時代は「競技者として限界に挑戦するもの」、社会に出ると「健康や交流など、多様な目的で行うもの」といった2つの観点からしかスポーツをとらえられないのがほとんどです。

だからか、特に育成年代においては、子どもも指導者も保護者も「するスポーツ」=「競技者として限界に挑戦するもの」だと多くの人たちが思っています。しかし、スポーツをプレーするすべての子どもがそうではなく、「友達と一緒に居られるから」「クラブに行くと楽しいから」「体を動かしたいから」など「健康や交流など、多様な目的で行うもの」と感じてサッカーをしている子も大勢いるのです。

「スポーツ基本計画」のベースは2000年の「スポーツ振興基本計画」になるのですが、その策定にあたり、総合型地域スポーツクラブについてはヨーロッパ、特にドイツのスポーツ文化を参考にされたと言われています。たとえば、Jリーグが掲げる「地域密着型クラブ」という考え方もそれが色濃く反映されています。

なぜ地域に必要とされる、愛される存在にならなければならないのか?

それは「一人でも多くの人々がスポーツに関わる日常を送る」ことができれば、サッカーというスポーツも恒久的な存在として地域に根づくからです。そのためには「する」「みる」「ささえる」というスポーツに対する広い視野を一人ひとりが持つことが大切なことです。そうすればスポーツが文化として根づき、結果として子どもたちが多様な価値観を持ってサッカーをプレーする環境を築いていくことにつながるのです。

そのために「大人がいま何をできるのか?」を指導者や保護者といったそれぞれの立場で考えてもらいたくて、1月は「グラスルーツの環境とは」という特集テーマを設けました。

私たちは「ドイツとサッカー」を通じてしか「子どもたちのプレー環境を変える」キッカケを作れません。それで様々な現場の観点から1月は「グラスルーツの環境とは」という特集をお届けました。この特集で一人でも多くの皆様の心や頭に残るものがあればうれしいです。また今回これで興味を持っていただけたら、ぜひご一読してみてください。

主筆者 中野吉之伴(【twitter】@kichinosuken

▼特集「グラスルーツの環境とは」
ドイツサッカーの地盤がしっかりしているのは 地域にフェラインが根付いているのが大きい。
日本のグラスルーツの環境を向上させるには 協会、学校、行政などがネットワークを築くこと。
いつでも戻れるクラブがあること。 アマチュアクラブの存在とは何なのか?
ドイツも日本も親の在り方に変わりはない。子どもの成長と親がどのように向き合うか?
指導者としての指針が生きる指針と同じなら、子どもがプレーする指針の「楽しい」を理解できるはずである。
ドイツで暮らす子どもと両親が日本に一時帰国した際、日本のサッカークラブに短期入団して何を感じたか?

▼連載「指導者・中野吉之伴の挑戦」第四回(「footballista」提携企画)
敗戦もゴールを狙い1点を奪った その成功が子どもに明日を与える

▼トレーニングメニュー (第三回)
リーグ戦に入ってからは、どのような練習で公式戦に近いインテンシティを作り出すのか?

2月の特集「中野が感じた日本の育成について」も日本にはない広い観点から情報配信していきますので、ぜひよろしくお願い申し上げます。

管理人 木之下潤

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