「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開・小野路便り】町田日和的、山口・幸野志有人の“傾向と対策”

▼適応能力高きMF

今夏の移籍市場でレノファ山口にやってきた幸野志有人は、2012シーズンの途中からFC町田ゼルビアでもプレーした元町田戦士である。町田での幸野は、持ち味である相手のライン間にポジションを取り、前を向いて攻撃の起点を作るプレーで攻撃陣の貴重なアクセントとなったものの、チームはJ2から陥落。翌シーズンはV・ファーレン長崎に籍を移し、彼は町田を去った。

当時、年齢も同じであることから、公私ともに親交が深かった三鬼海は「基本技術も高いし、出して動くもしっかりしているから、山口のパスサッカーにすごく合っている」と幸野を評し、「期限付き移籍先では主力選手として出ているから、適応能力が高いと思う」とも語っている。ちなみにピッチ外のキャラクターは、“イジリ・キャラ”でもあるという。

なお、山口での幸野は、彼と同じく元町田戦士でもある庄司悦大とダブルボランチを組むことが多いという。約半シーズンの在籍期間とはいえ、厳しいシーズンをともに戦ったかつての仲間が、“野津田”に戻ってくる。

Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)

【プロフィール】
幸野 志有人(こうの・しゅうと)
1993年5月4日生まれ、23歳。東京都江戸川区出身。180cm/72kg。JFAアカデミー福島→FC東京→大分トリニータ→FC東京→FC町田ゼルビア→FC東京→V・ファーレン長崎→FC東京→ジェフユナイテッド千葉→FC東京を経て、2016年7月レノファ山口へ育成型期限付き移籍で加入。J1通算3試合出場。J2通算83試合出場4得点。J3通算11試合出場(2016年8月7日現在)。

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