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「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】J2第29節・京都vs町田/京都・石丸清隆監督、有田光希選手、堀米勇輝選手、吉野恭平選手、下畠翔吾選手、町田・相馬直樹監督コメント(5,794文字)

■明治安田生命J2リーグ第29節・8月14日(日)19:00キックオフ
京都市西京極総合運動公園陸上競技場兼球技場/4,622人
京都サンガF.C. 1-0 FC町田ゼルビア
【得点者】京都/76分 有田光希

 

■石丸 清隆監督(京都)
ーーまずは試合の総括をお願いします。
「本当に中2日の厳しい日程の中、サポーターの後押しもあって選手たちはよく戦ってくれたと思います。ゲームのほうは、相手が全体の陣形をコンパクトにして戦ってくる中、なかなか侵入の経路が見付からないという状況でした。コンパクトに戦ってくる相手を攻略するために、少し長いボールを入れていくことは、一つの狙いでしたが、若干ボランチの二人のバランスが悪くて、セカンドボールを拾えなかったので、前半は少しバランスが悪かったなという印象でした。

ただ後半に関しては、相手が結構きちんとスライドをしてくる守り方をしていましたが、最終的にはスペースが空いてくるだろうなと見えたので、もう少しグラウンドを幅広く使おうという狙いを持っている中で、次第にサイドへ有効なボールを運べるようになりました。それができるようになったことで、少しずつ相手のコートでゲームができるようにもなりました。その一方で相手は攻守の切り替えを速くすることと、カウンターをしかけることを狙っているなど、お互いが狙いのある中でゲームが進みましたが、全体を通して見れば、安定して試合を見られた部分もありました。

その中でうまく交代出場の有田が普段練習でよくやっている相手を外した形からのシュートでゴールを決めてくれました。練習どおりの形でゴールが決まったことは非常に良かったんじゃないかなと思います。ただ終盤、守り切ろうというメッセージを込めた交代の意図が若干伝わっていなかったので、それはまた僕の反省材料として、次に生かしたいと思います。本当に過密日程の中、選手たちはよくやってくれたと思っています」

——特に後半はサイドチェンジを徹底するような展開になりましたが、ハーフタイムにはどんな指示をされたのでしょうか?
「どちらかというと、サイドにポイントを作ろうと考えていたのですが、相手のSBが結構絞っていたように見えていたので、そのサイドを突破するような形を作ったほうがいいのかなという中でスタートしました。例えば、ショウゴ(下畠)や岩沼、そして(吉野)恭平もそうだけど、相手がボールに対してスライドしていくというよりも、だいぶ中に絞ったような守備形態だったので、SB自体を外すようなポジションを取っても面白いのかなと思っていました。そうすれば相手のSBが動くようになるし、結構前半から町田さんのCBのスライドする距離がだいぶ短かったので、次第にそのCBとSBの距離は空いてくるのかなと思っていたし、そうすると、SBの裏は結構狙えるのかなとも思っていました。そういった部分では、得点にはつながらなかったですが、選手たちは相手のイヤなところを突いていたのかなと思っています。長いボールを入れて、ボランチがセカンドボールワークのところで、優位に立てるようにすることは、常日頃から言っていること。それはもう少しできるはずだし、前半からそれができていれば、もう少しラクに試合を運べたのかなと思います」

——中2日での試合という日程の中でメンバーを入れ替えつつも、攻守の切り替えはしっかりとできていたと思いますし、さらに走ることや、球際、セカンドボールを拾うことに関して、気持ちの見える試合でした。実際に監督の評価はいかがでしょうか? また、選手の気持ちの高ぶりは感じましたでしょうか?
「さかのぼるとC大阪戦から山形戦もCKなど自分たちのセットプレーの攻撃からカウンターを食らうシーンがあったので、攻から守の切り替えに関しては練習から口酸っぱく言っていますし、今日は試合前に球際のことは言いました。こうしたことは意識の問題ですから、戦術的な面では補えないので、出る選手はそういったことは責任を持ってやってくれという話をゲーム前にしました。ただ町田さんも足が止まっていた部分もありましたし、相手もあってのことですが、切り替えを速くすることは基本的なことだと思いますので、良いところは継続してやっておくべきことです。それができれば相手にとって、隙はなくなってくると思うので、勝利は見えて来る部分はあると思います。当たり前のことを最低限やっていくということは、今後続けていきたいと思っています」

——夏の移籍市場で獲得した吉野選手と、久しぶりの出場になった高橋選手を先発で使いましたが、二人に対する評価をお聞かせください。
「吉野については、本人は(起用されたボランチよりも)CBが自分には合っているのではないか、という話をしていますが、ボランチでの起用のほうが適任かなと僕は思っています。そういった意味ではもう少し展開力は必要ですが、先ほど話に出た球際の部分やセカンドボールの回収という部分では、かなりチームとっては、彼の働きが試合全体をラクにしてくれたと思っています。今日のゲーム、全体がしんどい中でも(佐藤)健太郎と二人でよくボールを回収して、京都の試合にしてくれたと思っています。

高橋については、脳しんとうからだいぶ経ちますが、トレーニングマッチからパフォーマンスは悪くなかったですし、チャンスがあればいつでも使える状況にはありました。中2日という苦しい中でも、チームを助けてくれるチャンスかなと思っていました。彼の前向きなポジティブな性格など、チームに与える影響は普段からもありますし、このゲームに向かう姿勢でもポジティブな方向に働いたと思います。彼の持ち味はヘディングですし、京都の中でもヘディングの強さはイチ・ニを争うと思っています。前半は少し苦戦していましたが、後半はその持ち味は発揮できたと思います。今日のプレーで彼も自信が付いた部分もあるでしょうし、これからいろいろなポジションで競争が生まれることにより、チームに変化も生まれますし、今日の試合に関してもポジティブな結果を生んだのかなと思っています」

 

■FW 17 有田 光希(京都)
シュート自体はそんなに難しくなかった
「シュート自体はそんなに難しかったとは思っていなくて、その前のパスを受けるときにゴメ(堀米)が出したパスのタイミングとうまく合わずに、自分が欲しいときにパスが来なかったけど、一瞬止まったときにパスが出てきて、それにうまく反応できたので、シュート自体はそんなに難しくなかった」

 

■MF 11 堀米 勇輝(京都)
自分の中で見えてくるものが多くなってきた
「得点シーンに絡めたことは良かった。パスを受ける前に相手が見えて、うまく外すことができたので、あのようなパスを狙っていたし、狙っていたどおりの形だった。自分の中で見えてくるものが多くなってきた。あのようなちょっとした相手の隙を見逃さないプレーは出せるようになってきたという感覚はある。パスの一つ前の相手のディフェンスのかわし方は理想的だった。相手もよく見えていて、トラップもうまくできたし、そのあとのパスも数センチズレていたら通らないようなパスも通せるようになってきた。その感覚は大事にしていきたいと思う」

 

■MF 37 吉野 恭平(京都)
攻撃の組み立てにあまり絡めなかったことは課題
「こういうしびれるゲームを経験するために京都に来た。楽しく試合はできたし、セカンドボールの回収という面ではうまくできたけど、攻撃の部分でポジションが低くて、組み立てる部分にあまり絡めなかったので、そのあたりは課題だと思う」

 

■DF 26 下畠 翔吾(京都)
誰が入っても問題ないレベルまで来ている
「今日は自分たちの時間帯が多かったと思う。(球際の部分など)普段から丸さん(石丸監督)が言っていることを忠実にこなしているだけだし、誰が入っても問題ないレベルまで来ている。チームとしての力も付いているし、これからも結果を残していきたい。(攻撃にもよく絡めていました)自分があそこで走ることで、周りがラクになればいいし、得点シーンでも良いポイントを作れたのかなと思う。(ボランチに入った吉野について)彼は頭の良い選手だし、いてほしいところにポジションを取ってくれる」

 

■相馬 直樹監督(町田)
——まずは試合の総括をお願いいたします。
「まずは東京・町田から遠い京都まで、われわれのために集まってくださった方々へ、ありがとうございましたという感謝の気持ちを述べたいなと思います。ただ今日のゲームは少し、前へ出るというわれわれらしさをなかなか出せないゲームになりました。われわれを応援しに来てくださった方々には、申し訳ない試合になったかなと思っています。

今季初めて、中2日という形での連戦となり、さらに真夏のタイミングでの連戦ということもありまして、我々は関西圏で調整をして、最大限できるコンディショニングを整えられるように準備をしてきましたが、フタを開けてみれば、守備の部分ではうまくいく時間は多々作れたと思いますが、少し前へ出る時間を作れずに、試合が終わってしまったなというのが正直な思いです。

失点のシーンの少し前の時間帯ぐらいから、前へ出る時間が少なくなり、守備に回る時間が長くなりました。ただそれでも最後はよく堪えていましたし、最後の局面には入らせないようにプレーをできていたのですが、唯一失点の場面だけは相手に良い形で危険なエリアに入り込まれてしまいました。連戦の最中ではありますので、ゴールを決め切る、ゴールを止め切る力が勝負を分ける試合になりがちですが、今季残り試合の中でも中2日のゲームがあります。そのときには今日よりは、いろいろな意味で前へ出る力をきちんと持てるようにしていきたいと思います。

次の群馬戦はホームに戻りますので、もう一度前へ出て行ける姿勢とコンディショングや、気持ちの面をしっかりと整えて、準備をしていきたいと思います」

ーー守備についておうかがいします。前半は時折ボールにプレッシャーをかけることによって相手を慌てさせたりすることができるなど、非常に効果的だったなという印象です。ただ後半に入ると、右サイドはうまく相手の攻撃をシャットアウトできていたと思いますが、相手のポゼッションやビルドアップに対してあまりプレッシャーをかけられていなかった印象です。そのあたり、監督としてはいかがでしょうか?
「戦術的な話になりますが、われわれとしては、ボールの奪いどころは決まっていますが、後半は特に失点の少し前、5分前あたりから(ボールの奪いどころから)逃げられてしまうというシーンが増えていき、それも相手にとって高い位置に入ってから(ボールの奪いどころの位置からサイドを)変えられてしまうシーンが増えてきてしまいました。そのあたりは相手との力関係も多少影響したかなと思います。ただやはりそれは正直、一番大事にしている部分ではありますので、それができなかったら、あのような流れになってしまったことも致し方なかったのかなと思っています」

ーー序盤は選手たちも頑張っていましたが、その後、どういった攻撃で前へ出て行こうと考えていましたか?
「まず、先ほども申しましたとおり、連戦の中で、われわれのガスというか、ガソリンと言いますか、スタミナの部分も考慮に入れて、京都さんがしっかりとボールをポゼッションできるチームでもあるため、その京都さんとの力関係を考えたときに、『守備の時間が多少長くなることは覚悟しておこう』と、選手たちにも話していました。

その中で高さで一つポイントを作るために戸島を起用しましたし、実際に戸島がボールを受けたシーンもありましたが、ボランチの背中のポジションで時間を作ることや、途中出場の中村を最初に起用したサイドハーフのポジションからFWのポジションへ移したときも、その位置(ボランチの背中の位置)で時間を作る形を何度か作れたのですが、いかんせん、後ろから前へ出られずに、現実的にはその位置で起点を作った選手たちが孤立してしまいました。その結果、相手の守備に戻る人数のほうが速い展開になると前へ出られませんし、その中でボールを失って、もう一度守備に回るという展開が続いてしまったなというのが正直な思いです。正直、後半に関してはちょっと攻撃を組み立てるという段階にまではいかなかったと思っています」

ーー前へ出て行けなかったというのは、やはりコンディショ二ングの影響による部分が大きかったのでしょうか。それとも、それ以外の部分に原因があるのでしょうか?
「先ほど申しましたとおり、連戦の最中ではありますが、コンディショニングの面では、自分たちのやってきているサッカーを大きく変えずにやろうと考えていました。ただキツイ時間帯は、ピッチの中で少しラインというか、ブロック自体が少し低い位置になってしまったので、高い位置でブロックを構築できていないと、相手に圧力がかからなかったことも事実でした。

もう少し高い位置でボールを奪うシーンを作れれば良かったのですが、実際に何度もボディーブローのように攻撃を食らっている中で、全体的に少し前へ出るパワーがなくなってしまいました。その原因は、コンディションによる部分もそうですが、メンタルの面でも少し、どこかで前へ出ることが人任せになっていた部分もあるのではないかなというふうに思っています」

ーー今までの話の延長でもありますが、戸島選手の先発起用について、彼に何を期待して、先発で起用したのでしょうか?
「高さの部分と、あのサイズ(191cm)ですが、運動量がありますので、攻守両面で一つ前でポイントになるということを期待して、彼には試合に出てもらいました。失点の5分、10分前くらいまでは、良い形で仕事をしてくれていたなと思います。ただチームとしては、最後ゴールに向かうという場面において、良い時間帯のときに点を取れなかったこと、もう一つはなかなか点を取るチャンスを増やせなかったことも、最終的に無得点での敗戦という今日の結果につながっていると思います。今後それは戸島だけに限らず、またもう一度チームとして取り組んでいきたいなと思っています」

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