「ゼルビアTimes」郡司聡

【★無料公開】森村昂太(クリアソン新宿)/研修、テレアポ、商談、そしてサッカー…。「今振り返ると、激動の1年でした」【インタビュー/前編】

2020シーズン限りで町田を退団した森村昂太は、クリアソン新宿で新たなキャリアをスタートさせた。ビジネスパーソンとサッカー選手、“二足の草鞋”を履く格好となった1年目の21シーズンは、ピッチ上において、チームがJFL昇格という大きな成果を手にした。そんな森村の新キャリア1年目はどうだったのか。本人直撃のロングインタビュー前編は、ビジネスパーソン・森村昂太に迫った。

JFL昇格を決めた後、新宿のパートナーと

▼「JFL昇格を勝ち取り、ホッとしている」

–2021年12月18日のJFL×地域入れ替え戦でJFL昇格を勝ち取り、サッカーのシーズンを終えた形になります。
「2020年は12月20日前後までシーズンが続き、シーズンが終わる頃には契約満了の報告を受ける中でいろいろな葛藤を抱えながらプレーしていました。その後、町田を離れ、クリアソン新宿は21年1月6日に始動しました。そこからは出社をして、仕事をしながらサッカーをするという生活がスタートしました。今振り返ると、激動の1年でした。(取材時点では)まだ仕事はしているため、一区切りついた感じはないですが、サッカーのシーズンという意味ではJFL昇格という結果を勝ち取ったため、ひとまず個人的にはホッとしています」

 

–昇格を果たした充実感はいかがですか。
「やり遂げたことに関して充実感はありますが、22年はさらに厳しい戦いが待ち構えています。21年の1年間は、J2と比べるとレベルが下がるとはいえ、仕事をしながらサッカーを両立させる難しさを感じました。そこで培ったものを携えて新シーズンを戦うことになりますが、一段階高いハードルが待っています。今は新シーズンに向けて身が引き締まる思いのほうが大きいです」

 

–入れ替え戦を終えてからは、どんなサイクルなのでしょうか。
「朝から夕方まで仕事をしています。夜の練習がなくなっただけですね。夜のサッカーの練習によってできなかったことをその時間に詰め込んでいます。このインタビューを受ける直前も、大学生とのオンラインイベントの運営をしていました」

 

–ちなみにどんな業務をされているのですか。
「キャリア事業という体育会系の学生の就職支援をする事業に携わっていました。入社して最初の半年は学生のキャリアアドバイザーとしての就職活動の相談に乗ることがメインでした。7月からは学生の担当ではなく、企業に対して働き掛ける担当に変わりました。就職活動をしてこなかったので、最初は解像度が低かったですが、企業によってどんな学生を求めているか。それは企業によって色が全然違いますし、方針の違いや人材に求める価値観の違いが色濃くあるなと実感しました。結局企業も法人であり、『人』なんだな、と。企業側と条件をすり合わせながら、企業の要望に合う学生を紹介する形です」

 

–1日のタイムスケジュールは?
「現在はリモートワークが基本ですが、朝の8:30ぐらいから仕事を始めてまずはメールのチェックや企業側との諸連絡を済ませます。その後は日によって異なりますが、学生との面談や企業側との商談の席もあります。午前はそのための準備として情報を精査することにも時間を使っています」

 

–早い始業なのですね。
「リモートワークの際は7時くらいに起きて、家族で一緒に朝ご飯を食べられます。夜は練習があるので、夕方ぐらいには仕事を切り上げなくてはならないため、お尻の時間が早い分、始業を前倒ししています。出社する時は5:30ぐらいに起きて、朝早い電車に乗り、8:30ぐらいには会社に着くようにしています。今はだいぶ慣れてきました。車通勤がナシというわけではないですが、電車通勤しています。練習がある日は、リュックに練習の荷物とパソコンを入れているので、めちゃくちゃ重いですよ(笑)」

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