長崎サッカーマガジン「ViSta」

【アカデミーレポート】平成30年度 全国高校サッカー選手権準決勝レビュー

4日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で「第97回全国高校サッカー選手権大会長崎県大会」の準決勝、「長崎総合科学大学附属高校vs.創成館高校」、「長崎日大高校vs.長崎南山高校」の2試合が行なわれ、激戦の末に長崎総科大附属と南山高校が11日に行なわれる決勝戦への進出を決めた。

準決勝第1試合
○長崎総科大附属 3-0 創成館●

ラインを高く上げたタイトな守備で長崎総科大附属の攻めを潰し、前半からチャンスを握ったのは創成館だったが、前半34分にゴール前のミドルシュートからの波状攻撃でMF仲田瑠がゴールを奪い、長崎総科大附属が先制に成功。さらに後半開始5分にもMF仲田がこの日2点目となるゴールを決めて2-0。失点までのプラン通りの展開から一転して窮地に陥った創成館も必死に反撃を試みるが、2点リードで余裕を見せる長崎総科大附属高校は、後半10分にも追加点を奪いそのまま3-0で試合を終了した。

創成館は選手個々の能力を生かしながら徹底した総科大附属対策をとって優位に戦い、来季から湘南ベルマーレに加入することが発表されたばかりのMF鈴木冬一にも決定的な仕事をさせずにいた。だが常にシュートを枠に飛ばし、徹底的にゴールにこだわって戦う長崎総科大附属の厳しさがそれを上回ったと思う。創成館にとっては、準々決勝でレギュラーGKがPKを止めた代償で負傷し、この試合を欠場した影響はあったと思うが、決して好調ではないながらも勝負所を逃さないあたりに、長崎総科大附属の自力を感じさせたゲームだった。

準決勝第2試合
●長崎日大高校 1-1(PK ●2-4○) 南山高校○

第1試合から一転して、試合開始から互いにしっかりボールをつなぐ静かな展開となった第2試合。時間経過と共に県高総体王者の日大がボールを持つ時間は増える中、前半17分にFW藤本蓮のゴールで日大が先制に成功。しかし前半37分にMF田中遼太朗が同点弾を叩き込み試合は1-1。その後は互いにボールをつなぐものの得点が動くことはなく、1-1のまま延長戦へ突入。延長戦でもゴールが決まらなかった勝負はPK戦へ。先行の南山は1人目が外したものの、その後は全員がPKを成功させたのに対して、日大は1人目と4人目が外し、南山が3年ぶりとなる決勝戦進出を決めた。

「(県高総体王者として)受けて立つ側として挑む大会の難しさがあった。選手たちも、どの程度で戦うべきかペースがわからないというか・・」と日大の亀田陽司監督も言ったとおり、本来はチャレンジャー型の戦いを得意とする日大にとって、勝負所を作るのに難しさのある試合だった。それでもMF牧村拓を中心に、よくボールを回して崩していたと思う。一方の南山はボールのつなぎでは日大に劣るものの、相手の裏を取ることが上手く、その攻めの意識がしぶとさとなっていた。どちらが勝ってもおかしくないゲームだったが、その中でよりチャレンジャーとして戦えた南山が、勢いで勝ったということだろう。

長崎総科大附属高校と長崎南山の決勝戦は、11日にトランスコスモススタジアムで行なわれる。両チームの熱戦に期待したい。

reported by 藤原裕久

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【プロフィール】
藤原裕久(ふじはら ひろひさ)
長崎在住のスポーツライター。V・ファーレン長崎オフィシャルライター、Jリーグ登録フリーランスとして、クラブ公式サイトやホームゲーム時のマッチデイプログラム、サッカー専門誌などに寄稿。V・ファーレン長崎に関してはクラブ発足から関わっている。

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