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ニイガタフットボールプレス

【Voice of the Pitch】「未来のカタチ」~小島亨介選手インタビュー・第1回~

アルベルト監督による開幕戦での抜てきは、大きな驚きでした。しかし、ゴールを守ることにプラスされるものを考えると、今季のチームが目指すスタイルが浮かび上がってくる。相手の攻撃に最後に立ちはだかり、相手を攻撃する最初のパスをつなぐ。2020年、新潟のGKが進化します。


■この期間に成長したい

――現在、リーグは中断しています。この状況でコンディションを上げるために、どのような工夫をしていますか?

「開幕して1カ月くらい空くわけですけど、逆に自分たちのサッカーというものを、より高める機会にできると感じています。チームの成熟度を上げることは、今後のリーグを戦う上でも重要になってくる。そこを全員が意識して高めるということと、加えて個人としても成長しないといけない。そのふたつを、僕自身は意識してやってます」

――1週間に1試合のペースで公式戦を戦っていく流れに乗った瞬間、それが中断してしまいました。

「改めて一から、という気持ちで僕はやっています」

――継続というよりも。

「もちろん継続するんですけど、これだけ期間が空いてしまえば、再開する最初の試合は間違いなく開幕戦のような雰囲気になる。それを想定してトレーニングしています。その意味では一度、今シーズンその状況(開幕)を経験できているので。それを生かしながらトレーニングを重ねて、再開の日を迎えられたらいいな、と思ってます」

――一度経験しているからこそ、試すことができるものもありそうですね。

「気持ちのところが一番、大きいと思います。公式戦になればサポーターのみなさんもたくさん来られますし、その雰囲気を群馬戦で感じられたのは間違いなく大きいです。その分、次はより気負わずプレーすることにつながると思います」

――変な緊張感ではなく、良い緊張感を持ってプレーできる。

「だと思います。といっても、開幕戦もそんなに緊張はしていなかったんですけど(笑)」

――試合後、そう話していましたね(笑)。それでも、新潟サポーターのあの人数には驚いたのでは。

「いや、すごかったです。アウェイでしたけど、あれだけの方が新潟の応援に来てくださって。すごくパワーになりましたし、『アウェイでこんなにも』というのが、率直にうれしかったですね」

――現在、トレーニングで重点を置いているのは?

「個人とチームのところにフォーカスして、それぞれ成長することを意識しています。あまり力まず、成長というのが主軸です」

――現時点での個人的な課題は。

「パワーのところは、もっと伸ばしたいと思っています。それはいろんな局面で求められるパワーなんですけど。セービングするときの踏み切る力だったり、クロスボールに向かって垂直に飛べる高さといったものだったり。あとは1対1になったときの寄せる速さ、瞬発力。そういったパワーのところは、筋トレも含めて意識してやっています」

――特に筋トレは、試合がない今だからこそ、より取り組めますからね。

「そうなんです。今、かなりやってます。だから再開したとき、その部分でのこの1カ月の自分の成長が楽しみでもあります」

――チームに関しては。

「キャンプを含めてアルベルト監督が求めるサッカーを全員が意識してやってきて、開幕戦、結果的には3-0で勝つことができました。でも、内容的にはもっともっと自分たちが求めるサッカーを体現しないといけない。そう感じています。パスやプレースピードをもっと速くするところだったり、あとはクオリティーを高めることをやっていかないと、これからの長いシーズン、継続して勝っていくのは難しいと思うので。そういう意味でも、この中断期間は、監督が求めるサッカーにより近づくには、もってこいというか。チームとして、さらに共通意識を持ってやれるようになればいいな、と思ってます」

――クオリティーを上げるという作業に関して、「これでいい」というのはないですからね。

「ゴールはないと思います。本当に高いレベルでやりたいですし、そうなることが結果にもつながるはずだし。そこが今は一番、大事ですね」

――アルベルト監督はやりたいことが明確で、しかもそれをスパッと伝える力があります。同時に、モチベーションを高める指導力も相当だと思うのですが、中断期間中に感じることはありますか?

「中断しているということもあって、どうしても緩みが出かかるときもある。隙が生まれそうになると、監督はすかさず練習を中断してみんなを集め、鼓舞してくれるんです。選手や雰囲気を、とてもよく見てくれています」

――それこそリーグが中断したばかりのミニゲームで、0-0で折り返すとき全員を集めて、「俺はこんな消極的なサッカーを求めていない!」とゲキを飛ばしていましたね。

「けっこう、はっきり言うタイプなので。それによっていろいろなことが明確になるし、ありがたいです」

(つづく)

【プロフィール】Ryosuke KOJIMA / 1997年1月30日生まれ、愛知県出身。183㎝、79㎏。GK。下山FC、名古屋グランパス三好FC、名古屋グランパスU-18、早稲田大を経て、昨年、大分トリニータに加入。昨年末、2021年1月31日までのアルビレックス新潟への期限付き移籍が発表された。鋭い反応でゴールを守ることに加え、利き足の左足から優れた配球を見せるGK。U-16から年代別の日本代表に選ばれ続け、今夏の東京オリンピックを戦うU-23日本代表の有力選手と目される。また昨年のコパ・アメリカを戦う日本代表にも選出されている。

text by 大中祐二

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