nines WEB

【NPB】西武・藤澤亨明さんに聞く、「ブルペン捕手」という仕事

上田市出身で元西武ライオンズ捕手の藤澤亨明さん(31)は、昨シーズンから西武の球団職員としてブルペン捕手を務めている。2軍担当から今季は1軍担当に配置変え。ブルペン捕手とはどんな仕事なのか、藤澤さんに聞いた。

↑ PCR検査後、信州に帰郷し年末年始もトレーニングした藤澤さん

上田西高から松本大に進み、11年ドラフトで西武に指名された藤澤さん。18年まで西武でプレーしたが、戦力外となり四国ILの愛媛で1年間プレー。NPB復帰が叶わず昨年、古巣の西武にブルペン捕手として復帰した。

ブルペン捕手の仕事の流れはー

藤澤 投手と一緒に動きます。キャッチボールの相手をしてから、ブルペンで投球を受けます。キャンプ中は2、3時間、ブルペンに入ることになります。試合のときはリリーフ陣の肩をつくります。試合後に受けることもありますね。

気を使っていることはー

藤澤 投手から「今日はどういうボールですか?」と聞かれたときに、答えらえるように気を付けています。投手コーチがいるので、指導まではしません。

キャッチングではー

藤澤 どこにどんなボールが来たか、正確に分かるようにキャッチングをしています。きちっとミットを止めてやるのか、逆に悪いボールが来たときはあえてミットを流して分かるようにすることもあります。あらかじめコーチと3人で練習の意図を確認してからのことです。

試合前のブルペンはまた違うのではー

藤澤 登板する投手が調子の悪いときも、「行ける」と思わせるようにミットを落とさないように受けます。

プレーヤーのときもブルペンに入りますが、何が違うー

藤澤 選手のときはどうしても自分のこともあるし、スローイングにつなげる動作も考えてしまいます。しかし、今は投手のために何ができるかが第一です。

↑ インタビューに答える藤澤さん

2軍で受けて今季、期待の投手は

藤澤 1軍でも投げていますが、今井(達也)、高橋(光成)はいいですね。10勝できる力はあります。井上(広輝)は真っすぐがいいですね。ベテランでは内海(哲也)さんの練習に臨む姿勢に驚かされました。朝9時半スタートのところを7時には来て、ウエトレをしたり黙々と走ったりしています。すごいです。つきあった選手が1軍で活躍してくれるとうれしいものです。

今季から1軍にー

藤澤 西武には、3軍に1人、2軍に2人、1軍に2人と、5人のブルペン捕手がいます。1軍はホームゲーム以外、すべて宿泊ですので、キャンプを含め半年以上は家を空ける生活です。ペナントレースが始まると、常に投手とブルペンに入るタイミングが一緒になります。投手の感覚的に違ったところを見てあげられるようになり、投手やコーチに聞かれたときも答えられるようにしたいです。

1軍は結果がすべてになりますー

藤澤 今季のチームは投手次第だと思います。それだけに、投手が困らないためにも選手第一に考えていきたい。それと栗山(巧)さんの2000安打も楽しみです。

↑ 藤澤さんが一緒にトレーニングしている千曲川硬式野球クラブ代表の赤羽大さんの長男・佑太君(5)に手ほどき

長野県からは、西武に昨秋のドラフトで育成5位指名された水上由伸投手(宮田村出身)が入団。レギュラーシーズンでは当面、1軍帯同の藤澤さんとは別行動になりそうだが、新人合同自主トレには藤澤さんが参加するため、共演が実現しそうだ。

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ