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【高校長野大会】開幕までに見ておきたい① 駒ヶ根勢 赤穂・木下投手/駒ヶ根工・渡邉、小林両投手

高校野球長野大会の開幕が7月3日に迫った。シード校を軸にした優勝争いが想定されるが、その壁を破るのに不可欠なのが投手力だ。開幕までに見ておきたいノーシード校の好投手を紹介していく。

昨秋、県大会に出場している赤穂の投打の軸になっているが木下元佑(3年、赤穂中出)だ。174㌢の木下は、真上から投げ下ろす右の本格派。最速は136㌔、アベレージで130㌔前後を放るストレートが持ち味になっている。

↓ 右の本格派・木下

ボールが荒れるときもあるが、逆に真ん中には集まらず、コーナーに決まるボールには力がある。原登監督は「インコースを使える。縦の変化球も有効」と評価。

スライダーを軸とした変化球に木下は「大会までにもっと精度を上げたい」と調整。打っては3番と攻撃でも中心。「打てば自分が楽になる。テンポよく打たせていく」と投打でチームをけん引する。

↓ 赤穂のエース木下

【赤穂】初戦は長野吉田(上田西ブロック)
攻撃は木下、湯澤、松尾が中軸に座るが、「投手は無駄な四死球を出さず、内野がしっかり守ること。そう簡単に得点はできないので、ロースコアでの展開に持ち込みたい」と原監督。春は南信代表決定戦で岡谷南に1-11で敗戦。

↓ ベンチ前で監督の話を聞く赤穂ナイン

 

駒ヶ根工は、左の2年生エース渡邉泰成(赤穂中出)と、右スリークオーター小林剛琉(3年、赤穂中=駒ヶ根シニア出)が2本柱。

177㌢の渡邉は、力投型でないが130㌔前後のストレートで押していける。マウンド経験が豊富で、走者を出してからも粘り強く放れる。渡邉は「変化球の精度を上げ、もっとリズムよく投げたい」と初戦までに修正を心掛ける。

↓ やや変則気味の渡邉

小林は、本来は俊足巧打の外野手で、164㌢の体から130㌔超のストレートを放る。持ち味は切れのある高速スライダー。ただ、球数が多くなりがちで「ストライク率をもっと上げたい」。

↓ 小柄だが球威のある小林

ともに先発ができ、継投も想定。甕力監督は「小林は気持ちが強い分、打者への入りに注意してほしい。渡邉は場慣れしているだけに大会まで体の切れを戻したい」と注文する。

↓ 2本柱の渡邉(左)と小林

【駒ヶ根工】初戦は中野西(佐久長聖ブロック)
1番小林と3番ショート高橋は50㍍6秒前後の足がある。機動力を生かすために、バントなどの小技の精度を上げられるか。甕監督は「投手を中心に3,4点以内のロースコアの展開に持ち込みたい」と展望。春は南信2回戦で伊那弥生ヶ丘に3-5(延長13回)で敗退。

↓ 練習試合に臨む駒工ナイン

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