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【各カテゴリー】全国大会で県代表が奮闘(夏休み後半)

新型コロナの感染が急拡大する中、全国大会開催にも明暗が分かれている。県内の小中高校の多くで夏休みが終わり、授業が始まっているが、後半の全国・ブロック大会の県勢の戦績をまとめた。

【少年野球】
◇高円宮賜杯第41回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント
(8月17~23日・新潟県)
長野県代表で野沢少年野球クラブ(佐久市)が初出場し、初陣を飾った。
▽1回戦
〇野沢ク6-2AKT城東野球団(愛媛)
(※詳細はウェブに掲載中)
▽2回戦
●野沢ク0-1原北ウイングス(福岡)

【中学軟式】
◇第43回全国中学校軟式野球大会
北信越で準優勝の佐久長聖が初出場。1回戦で海星(三重)と対戦し、反撃及ばず4-5で惜敗した。
▽1回戦(8月21日・ZOZOマリンスタジアム)
●佐久長聖4-5海星

◇第51回中部日本地区選抜中学軟式野球大会
例年ナゴヤドームで開かれる注目の大会(今年は別会場)で、県代表の更北中(長野市)は1回戦で久居西中(三重)に3-0で勝利。しかしコロナの感染拡大で残りの日程は未定となった。
▽1回戦(8月15日・愛知蒲郡公園)
〇更北中3-0久居西中(三重)

◇第42回北信越国体
(8月21、22日・長野県営)
三重県で行われる本国体の開催が、新型コロナの急拡大で中止(または延期)の検討がされ始めた矢先の微妙なタイミングとなった北信越国体。長野県は本国体への3枠を懸けて選抜の「チームながの」で臨んだが、敗者復活戦でも代表権をつかめなかった。

▽代表決定戦
●長野0-1石川
(※詳細はウェブに掲載中)

▽敗者復活戦1回戦
長野
2000410 7
0000000 0
福井
【評】二塁打が3本出るなど打線がつながり、大量得点。先発のベテラン左腕丸山泰裕(ルビコン)が7回無失点の快投で、コールド勝ちした。

▽敗者復活戦決定戦
富山
003000020 5
000000000 0
長野
【評】長野は初回、先頭の黒岩広夢(マルニシ)が二塁打で出塁。犠打で1死三塁とし3番青柳佑輔(ルビコン)には、打ちに行ったら三走がスタートを切るサイン。高く弾む二ゴロで黒岩が本塁に突っ込んだが、タッチアウトで先制機を逃した。

↓ 黒岩が先制のホームを狙うもアウトに(1回)

すると3回、先発坂本光司が適時打と2ランを浴び、3点の先制を許した。さらに8回には、2番手園田大己(ルビコン)が、8番の投手に2点三塁打(この日3安打)を浴び、万事休す。打線は散発5安打(うち2本はバント安打)で反撃の糸口がつかめないまま敗れた。

村山賢治総監督 「ベストメンバーで勝ちにいった。初回に先制できていれば、競り合いに持ち込めたかもしれない」と初回の逸機を悔やんだ。

↓ 敗者復活戦で敗れ相手チームに一礼する長野

【解説】新型コロナの影響で、予定していた有力チームからの選手招集が叶わず、本国体6位入賞した2年前と大きくメンバーが入れ替わった今年のチームながの。戦前から劣勢が予想され、特に打撃面が不安視されていたが、3試合で2完封負けと的中した。

7年後の長野国体を想定し、2年前に若返りを図ったチームながの。今年はさらに若返り、新たな戦力を引き出す機会にはなったが、結果として期待が膨らむ内容ではなかった。

長野国体に向け、今の高校生や20歳ぐらいまでの若い選手をどう見出し、育てていくか。特に投手は30歳過ぎのベテランの奮投で持ちこたえている状況で、若手の育成は急務。今年の本国体は中止になる公算が大きいようだが、現実を見せつけられた北信越国体を大きな転機にする必要がありそうだ。

【女子野球】
◇第6回全日本中学女子軟式野球大会
県代表の長野クラブが出場し、8月20日から京都府で開催予定だったが、新型コロナの感染拡大で中止。10月に石川県で代替大会の開催案が出ている。

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