大宮花伝

高山和真「試合によってメンバーが代わっている中に、自分が食い込んでいかないとチャンスはつかめない」【練習試合レポート/選手一問一答】

川崎フロンターレとの練習試合でフル出場。3バック左でプレーした高山和真は攻撃参加もし、試合メンバー入りにアピールを続けた。言葉の端々には公式戦出場のイメージはできており、今季初出場へのチャンスをうかがっている。

【高山和真】

ーー練習試合で出したいと考えていたものは何か。
「チームとしてこのゲームを勝ち切ることを目指してやっていた。最初だったらウチのプレッシャーがハマっていなかった。そういう部分は早めに修正できたと思う。あとはどう点を取るか。点を取れないと勝てないので。そういうところは常に考えながらやっていた」

ーー久々の家長昭博選手はどういう印象でしたか?
「アキさんもうまいですが、(川崎は)アキさんだけじゃない。常に空いたスペースにいろいろな人が入ってくるので、うまく最終ラインがスライドしながら、前半の後半あたりから修正できたんじゃないかと思う。ボールは持たれているけど、そんなに決定機はなかった。

 

後半の失点は交代で選手が入ってきたけど、全員で意思統一して守備できれば守れるところだと思う。あと明らかに前へボールを運べなくなった。中盤の戦いや球際、背負うことなど、DFからのパスの供給をもっと意識していかないと。それは別にサブとか、AメンバーとかBメンバーとか変わらず、昨日(23日の水戸ホーリーホック戦)でも、フアンマにロングボールだけという場面が多かった。そこはチーム全体として変えていかないといけないと思う」

 

ーーそういった場面では高山選手の左足からのパスが貴重になるのでは?
「パスだけではなくて、つけて入っていくとか、3バックの左がランニングしていくとか、それだけでもスペースが空くし、自分がボランチの位置に入れば逆のウイングがフリーになる。自分が全部パスを出すのではなく、仲間をフリーにするために走ったりとか、そういうのが全員に必要なこと。それが(高木琢也)監督の言う献身性だと思う。そういう部分は練習試合からアピールしていきたい」

 

ーー高木監督は献身性を強調しているのでしょうか?
「そうですね。チームに対する忠誠心や献身性は、やはり走ることが一番手っ取り早い。無駄な走りではなく、FWの選手はゴール前で守備をするとか、現代のサッカーは当たり前のこと。チームに対するプレーを監督は要求している。そういうのはチーム全体でもっともっと出していければいいかな」

 

ーーチームで戦うところは変わってきた点ではないか。
「昨年と戦い方も違う。そういう部分では全員がチャレンジしてカバーして、3バックの一人がプレッシャーに行ったら、みんなでカバーすることはできている。そこは全員で意識しています」

 

ーーメンバーの入れ替えも増え、出場のチャンスもあるが。
「確かに試合によってメンバーが代わっているのは事実。その中に自分が食い込んでいかないとチャンスはつかめない。僕らのアピールする場面は練習試合や練習しかない。川崎の選手は止める、蹴るだけでうまい。そういうところがJ1とJ2の差なのかな。練習から突き詰めて、常にアラートな姿を見せられればいいなと思います」

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