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[F2第4節]5連勝してホームに首位・長野を迎える青写真が狂った柏。「戦う気がない選手はもういいって選手にいいました」(トルエーラ柏・高垣結監督)(2018/8/21)

「勝たなきゃいけない試合だった」と唇をかむ高垣監督(右)と篠崎キャプテン。

 

Fリーグ2018/2019 ディビジョン2  第4節
トルエーラ柏 5-5 ヴィンセドール白山 
2018年8月18日(土) 柏市中央体育館 観客数:220人
[得点経過]
1-0 01分52秒 トルエーラ柏 4 倉持翔太 
2-0 13分56秒 トルエーラ柏 28 川瀬大地
2-1 16分22秒 ヴィンセドール白山 24 小林悠 
2-2 16分42秒 ヴィンセドール白山 14 川瀬翔一 
2-3 20分11秒 ヴィンセドール白山 19 山口和人
3-3 23分09秒 トルエーラ柏 9 田中惇史
4-3 33分03秒 トルエーラ柏 10 宗像郷
5-3 34分31秒 トルエーラ柏 10 宗像郷
5-4 35分55秒 ヴィンセドール白山 5 小松竜一
5-5 39分15秒 ヴィンセドール白山 4 廣岡慎也

 

連勝を5に伸ばすはずがいきなり…

6/30 第1節(H) 0⚫︎5 ボルクバレット北九州
7/21 第2節(A) 6⚪︎0 デウソン神戸
7/28 第3節(H) 3⚪︎2 Y.S.C.C.横浜
8/18 第4節(H) 5△5 ヴィンセドール白山
9/2 第5節(A) ポルセイド浜田
9/15 第6節(A) 広島エフ・ドゥ
9/29 第7節(H) ボアルース長野
(Hはホーム、Aはアウェーゲーム)

開幕節こそホームでつまずいたものの、2節でデウソンを、3節で首位の横浜を下して2連勝。この勢いそのままに4節白山、5節浜田、6節広島と連勝を5に伸ばして4度目のホームに首位・長野を迎え撃って念願の首位奪取。それがトルエーラ柏の前期7試合の“青写真”だった。ところが白山戦を負けに等しいドローに終えてしまう。これでホーム3試合で勝ち点4。柏はよほどホームのゲンが悪いとみえる。会見での高垣監督のコメントも愚痴っぽいものばかりが目立った。
http://www.fleague.jp/score2/teamrank.html

まとめ◆デジタルピヴォ! 山下

 

▪️記者会見
(試合を振り返って)
高垣結トルエーラ柏監督
後半の入りでふわふわしていた

「結果的に引き分けというところで、チーム的には勝たなければいけないのに勝ち点1しか取れなかったっていうのは大きな問題になるかなと思います。ハーフタイムで、“この試合落とすと今後の展開が苦しくなる”と伝えたうえでの後半の最初のいきなりの失点だったので、チームがふわふわしているなということを感じました。そこを締めることができなかったのかなと反省はしています。雰囲気づくりに関して、もう少し違う仕掛けができたらよかったなと。これが勝ち切れなかった要因として感じてるところです」

 

篠崎友輔トルエーラ柏キャプテン
勝ちの雰囲気が出た中で緩んだのかなと

「今日は、最初立ち上がりはよくて、チームの課題である立ち上がりがよかった分、途中でちょっと中だるみしちゃったのかなっていうのはすごい感じました。で、最後なんですけど、2点獲って逆転して勝ちの雰囲気が出てきた中で、やはりベンチメンバー含め、ピッチに立っているメンバー含め、ちょっと緩んだのかなぁっていう。(後半の立ち上がりで)逆転されてからはそこでやばい! ってなってそこで締まって取り返したんですけど、そこからまたちょっと緩んじゃったのかなと。その気持ちの変動が試合に出ちゃったかなという感じでした」

 

(質疑応答)
横浜戦のときに取り組んだ姿勢と違う

Pivo! 今日はどんなゲームプランで臨んだのか。

高垣 基本的にプランとしては(前節の)横浜戦とスタートは変わらないメンバーで行って。で、相手も若干ケガがあるってことなので、試合に入ってすぐ分析して対応するっていうところで、そこの分析と対応はよかったと思うんですけど、で、うちが2点獲って、その後セットプレーから失点し、さらにコミュニケーションミスで失点しという。ああいうミスが続くと勝てない、勝ち切れない試合展開になるかなと。戦術的には間違ってない。ディフェンスも対応できてた。ただ、勝ち切れなかったゲームだったかなと思います。

Pivo! 前半立ち上がりで2点獲って、後半も3連続ゴールで逆転したが、そこで前節のようなボール際の厳しさが足りなかった印象があったが。

高垣 立ち上がりからデュエルの面であったり本当にもう戦う気がない選手はもういいですって。実際に選手に声をかけたくらいに、球際が甘い、気持ちが入ってない、っていうところで、わかんないですけど、横浜戦のときに取り組んだ姿勢と、じゃあ、今日、同じだったかっていわれたら多分違うと思うんですよね。そういうところ本当に見直していかないといけないなって。それこそ、遠い昔の話ですけど(オーシャンカップで)北海道と引き分けました。その次の試合(リーグ開幕節で)0-5でボルクバレットに負けました。なんか、(健闘後に緩むという流れと)同じじゃないですか。そこをチームとして改善できてない部分でもあるんで。本当に雰囲気づくり、気持ちの入れ方、メンタル面をもっとコントロールしないといけないなとすごい感じました。

Pivo! “戦う気がない選手はもういい”っていうのは試合中にベンチで実際に投げかけたのか?

高垣 しっかり戦う選手を出すから、というふうなことはいいました。シュート外して上向いてるとか、失敗して下向いてるとか。それだけでトランジションが1秒2秒変わっちゃうんですよ。だいたい1試合で70回のトランジションがあるとしてその都度1秒2秒変わってたら、大変なことですよね。コートに70秒間、もしくは140秒間、突っ立ってる選手がいるのと一緒ですから。でも、そうなったら絶対(ピッチに)立てない、っていうのはいいました。

Pivo! キャプテン、監督の指摘を聞いてどう思うか。

篠崎 まあ、若干ですけど、終始気は緩んでたのかなっていうところもあるんですけど。僕が感じたのは、アップから入れてなかったっていうか。集中してなかったのかなっていう部分はすごい感じてました。ゲームの展開にもよったと思うんですけど、これが最初先制されてたら、そこから気が締まったのかっていわれると、そこはちょっとわかんないです、はい。

あと一歩足が出るか出ないかで変わってくる

Pivo! パワープレーのディフェンスって難しい。

高垣 そうっすね、難しいですね。セオリーの一個飛ばしをされない、逆アラが絞る、セオリー(の動きができてなかったのかなと)。そんなに変わったパワープレーじゃなかったと思うんですね、相手も。だからそれを守りきれない。まあ、練習不足っすね。

Pivo! サイドからシュートパス撃って相手がファーで詰めてと基本そういう形だった。なんとかならないのかと思いながら見ていたが。

高垣 本当、どういう守り方をすべきか、チームに浸透させて、こういう守り方をっていうのはあるんですけど、やっぱり、個人のフィジカルが下がってて足が動かないとか、パスコースを切りきれない。気持ちの面ばかりいうのは好きじゃないんですけど、結局、頑張るか頑張らないのかであと一歩足が出るか出ないかで変わってくると思うんですね。そこが頑張れなかった、っていうとこじゃないんですかね。足が止まっちゃったっていう。

Pivo! 負けたわけではないのに重苦しい雰囲気になってしまったが、次につなげるという意味でこのゲームからいい面を見るとすればどこがあげられるか。

高垣 えーと、本当、立ち上がりに関しては大きなミスもなく、ファーストチャンスはうちにあって。で、しっかり沈めた、っていうところは、まあ、よかったかなと。ずっといい続けていることなんで。そこはオッケーだったかなと。でも、ただねー、いいところがあったかっていわれたら、結局、勝たなきゃいけない試合を落としてる、と思ってます、僕は。

Pivo! 次はアウェーのポルセイド浜田戦。また勝たなきゃいけない試合となる。

高垣 この2連戦を勝って、勢いに乗っけていかないといけない。横浜に勝って勢いに乗ってる中で、ヴィンセドールとポルセイドにポンポン! と勝って、じゃあ、広島、長野、この辺に入っていかないと、まあ、(優勝争いをするのは)きついっすよね。年間のプランが狂うというかね。

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