仙蹴塵記

明治安田生命J1リーグ第15節 大分戦・第一報 前半は苦戦も、途中出場・加藤千尋のゴールで2-1の勝利。今季初の公式戦連勝

ベガルタ仙台が今季のリーグ戦2勝目を狙った明治安田生命J1リーグ第15節・大分戦では、サポーター有志によってユアテックスタジアム仙台内のビジターエリアを除く座席がクラブカラーに飾られた。

そのような後押しを受けた仙台は、先発メンバーをリーグ戦の前節・福岡戦から3人入れかえ。照山颯人、富田晋伍、赤﨑秀平が先発入りした。フェリペ カルドーゾが仙台加入後初めてベンチ入り。ゲームキャプテンは関口訓充が務めた。

立ち上がりはハイボールが多い展開に。その中で先手を取ったのは仙台だった。5分、フォギーニョがボールを奪ってからつなぎ、最後は西村拓真が左サイドからGKをかわすループシュートで先制ゴールを決めた。

1-0とした仙台は9分に羽田健人のミドルシュートを受けたが、これはヤクブ・スウォビィクがファインセーブした。だが12分、町田也真人のシュートはスウォビィクが止めたが、こぼれ球を前仙台の長沢 駿に押しこまれた。これで試合は1-1の同点に。

仙台は失点後に守備位置をもう一度修正し、大分にボールを持たれても落ち着いて防いだが、攻撃ではミスが出てなかなかシュートできず。前半は1-1で終えた。

手倉森誠監督ハーフタイムコメント
・ボールに対してフォローしてあげよう。サポートを早く。時間を作る作業をしよう。

仙台は後半開始時に、照山から真瀬拓海に交代。すると49分、右から攻めて、真瀬のマイナスのパスを受けた氣田がシュート。だがこれはブロックされた。60分には氣田の左サイドからのパスを受けた富田がシュート。これは相手に当たって枠を外れた。

65分に、仙台は氣田から加藤千尋に交代した。72分、直接FKの場面で関口が狙うも、これは相手の壁に当たってしまった。しかし仙台の攻撃は続く。75分、右からの富田のクロスに加藤千が頭を合わせ、相手GKのセーブも及ばぬ強烈なシュートを決めた。仙台は再び勝ち越し、2-1とした。

仙台は得点直後に、赤﨑に代えてフェリペ・カルドーゾを送りこんだ。84分には、左サイドから崩し、ラストパスを関口がダイレクトでシュート。しかしこれは枠を外れた。

90分には富田と関口に代えて、松下佳貴とアピアタウィア久を投入。アディショナルタイムに長沢のヘディングシュートからピンチに見舞われたが、スウォビィクがスーパーセーブで阻止。その後、平岡康裕が頭を痛めるも、治療してプレー続行。相手のハイボールを跳ね返し、2-1で逃げ切って今季2勝目を手にした。

これが仙台にとって、今季初の公式戦連勝。ホームで達成できたこともあり、手倉森誠監督は試合後に「ぜひここからサポーターとともに、負けないスタジアム・ユアスタでの勝利を積み重ねたなかでの常勝・ベガルタを、みんなで作り上げていければ」とこの先の勝利を思い描いた。

reported by 板垣晴朗

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