仙蹴塵記

明治安田生命J1リーグ第37節 福岡戦・第一報 氣田亮真の2ゴールで一時逆転も、追いつかれ2-2。原崎政人監督の初戦は引き分け

原崎政人新監督のもとで明治安田生命J1リーグ第37節を迎えたベガルタ仙台は、前節から先発メンバーを4人変更。吉野恭平、平岡康裕、氣田亮真、フェリペ・カルドーゾが先発に入った。ゲームキャプテンは関口訓充が務めた。

立ち上がりに仙台は勢いよく攻めこむが、相手ゴール前でカットされシュートには持ちこめない。奪い返されてのカウンターからCKやFKを取られる場面が続いたが、このピンチは防ぐ。12分、上原力也がボールを奪われてカウンターからのピンチになったが、ジョルディ・クルークスのシュートはヤクブ・スウォビィクが止めた。22分に仙台はピンチを迎える。左サイドからカウンターを受けると、クロスから城後寿に飛びこまれたが、このシュートは上に外れて命拾いした。

相手セットプレーの場面でも耐えていた仙台だが、26分、左サイド遠目からクルークスの強烈なロングシュートが決まってしまった。シュートを打てずに先制され0-1とされる。

仙台は29分にも自陣でパスをカットされピンチを迎える。だがこの場面ではスウォビィクが城後のシュートを食い止めた。34分、仙台は関口のクロスを左サイドの氣田が折り返してシュートするが、これは枠を外れた。

36分には真瀬拓海のクロスに富樫敬真が飛びこむが、ゴールできず。43分には上原のCKに平岡が合わせたが、GK村上昌謙に弾かれた。45分にはFKのこぼれ球を石原崇兆がシュート。だがこれは枠を外れた。仙台は失点を取り返せず、0-1で前半を終えた。

原崎政人監督ハーフタイムコメント
・ミスを恐れずに。早くボールを預けて、相手陣内に侵入し続けよう。絶対にプレーをやめないこと、すばやく切り替えること(原文ママ)

ハーフタイムでの選手交代はなし。後半開始早々、仙台は相手FKからピンチとなるが、シュートミスに救われた。逆にその直後、関口のスルーパスを受け富樫が抜け出したが、シュートは惜しくも右に外れた。仙台は攻め続け、CKを獲得。49分、右CKをカルドーゾが左に流し、最後は氣田が詰めて頭で押しこんだ。氣田の今季2点目で1-1となった。

55分には、クロスをアピアタウィア久が落とし、吉野がミドルシュート。これは惜しくも枠を外れた。さらに攻めの手を緩めない仙台は64分にまた右CKをもぎ取る。ここでまたカルドーゾのタッチを挟んで左に流し、氣田がフィニッシュ。氣田のこの日2点目で、仙台が2-1と逆転した。

69分、仙台は氣田から加藤千尋に交代。70分、その加藤千がボールを運び、最後はカルドーゾがシュート。これは惜しくも右に外れた。79分、加藤千が左から切れ込みシュート。しかしこれは村上に弾かれた。80分、仙台は関口と平岡から、富田晋伍と福森直也に交代し、システムを3-4-2-1に変えた。

85分には加藤千が右サイドからミドルシュート。これは左に外れた。しかし福岡の圧力も緩まず、87分にクロスから金森健志の連続シュートで仙台は失点。2-2とされた。

失点直後、仙台は2選手を交代。富樫と上原から、蜂須賀孝治と中原彰吾に代えた。アディショナルタイムも蜂須賀のクロスなどでチャンスを狙うものの、勝ち越し点を取ることはできず。仙台は2-2で試合を終えた。

原崎政人監督は「後半から相手のスペースを突いて多くのチャンスを作れました。(選手たちが)前に向かっていってくれました」とハーフタイムでの修正後にチームが盛り返せたことを評価。立て直しの1戦は、勝点1にとどまった。

reported by 板垣晴朗

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