SIGMACLUBweb

森保一監督退任(無料)

■日本人で唯一、3度のJリーグ制覇を成し遂げた名将・森保一監督、退任

広島は今日、森保一監督の退任を発表した。後任は未定だが、週末の横浜FM戦と天皇杯・FC岐阜戦は、横内昭展ヘッドコーチが暫定的に監督に就任し、指揮をとる。その間、後任監督を決定し、26日のルヴァンカッププレーオフ・対FC東京戦では新監督で臨みたい意向だ。

森保監督はJリーグ開幕から広島で活躍し、1994年のステージ優勝に貢献。アグレッシブなボール奪取とクレバーな位置取りで広島の中盤守備を司る名ボランチとして、またどんな時でも全力で闘い抜くファイターとして、多くの選手に慕われるリーダーとして、広島の歴史に刻み込まれたレジェンド。指導者としても、トレセン巡回コーチからスタートし、U-20日本代表コーチでU-20ワールドカップ出場。ペトロヴィッチ監督のもとでコーチ学を学び、新潟では日本代表時代の盟友・黒崎久志監督とコンピを組んで苦境を乗り切った。

そして、2012年。サンフレッチェ広島の監督に就任。監督経験のなさを指摘されつつも、持ち前の気配りと熱い情熱で選手を一つにまとめた。さらにペトロヴィッチサッカーに守備のエッセンスを見事に融合させてバランスのいいサッカーを展開。2012年に初優勝を飾ると、2013年、2015年と優勝。2014年には天皇杯とナビスコカップで準優勝を果たすなど、広島の黄金時代を築いた。J1で3度の優勝は日本人監督で唯一。J史上に残る名監督だったといっていい。しかもこの優勝が毎年、主力選手を何人も引き抜かれた上での栄光だったことも、特筆すべきことだ。

今はとにかく、身体と心を休めてほしい。毎日、身体と頭脳と心をすり減らしながらの激務だった。贈るべき言葉は、感謝しかない。

※森保監督退任については、随時、コラムを書かせていただきたいと思います。

 

森保監督退任についてのコメントは、TSSサンフレッチェ広島公式モバイルサイトで。

 

■森保監督退任を受けて、クラブリリース

●森保一監督コメント

ファン・サポーターの皆さま、株主・スポンサーの皆さま、スタッフ、選手、サンフレッチェ広島に携わるすべての方々に支えてもらい、素晴らしい監督在任期間を過ごすことができました。皆さまのサポートには心から感謝しています。

プロは結果がすべての世界。皆さまに喜んでいただけるような結果を残すことができず、申し訳ありません。

サンフレッチェに携わるすべての方々と3度の優勝で喜びを分かち合えたことは、いい経験となりました。今は、皆さまへの感謝の想いしかありません。とても幸せな5年半でした。ご支援、ご声援をいただき、誠にありがとうございました。

■横内 昭展新監督コメント

目の前の勝点をつかんで積み上げていくために、全力を尽くします。

■織田秀和社長コメント

7月1日(土)浦和レッズ戦をもって、2017シーズンのリーグ戦前半が終了し、足立強化部長と森保監督、私の3人で総括を行ったところ、
その場で、森保監督から成績不振による辞意の申し出がありました。

クラブとしては慰留をしましたが、本人の意思が固く、辞任を了承しました。2012年に監督に就任して以降、3度のリーグ優勝を成し遂げるなど、
クラブの歴史に刻まれる素晴らしい功績を残していただきましたが、これも森保監督の情熱と、選手、スタッフをはじめとした、サンフレッチェにかかわるすべての方との深い信頼関係があってこそです。

選手としても活躍し、まさにチームのレジェンドともいえる森保監督の辞任を了承することは、苦渋の決断であり、非常に残念に思います。5年半の尽力に、改めて心より御礼申し上げます。

森保監督には今後も、何らかの形でクラブ運営に携わっていただければと考えており、本人からも「即答はできないが、クラブ発展のための協力は惜しまない」との言葉をいただきました。

サポーターの皆さまからもクラブに様々なご意見を寄せていただいておりますが、必ず現状から這い上がり、心を一つにして戦って参ります。

新監督につきましては、決定次第、速やかに皆さまにお知らせいたします。週末にはリーグ戦も控えていますが、勝点を積み重ねていけるように、全力を尽くします。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ