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【SIGMACLUBNEWS】川辺駿 MAINCAST(SIGMACLUB立ち読み版)

自分たちが合わせるより

自分たちがやりたいことを

 

……今回は2019年シーズン、最も躍進が目立った選手ということで、川辺選手にインタビューをお願いしました。

川辺●ありがとうございます。

……長いシーズンが終了しましたね。

川辺●はい。少しホッとしていますね。もっと下の順位になってもおかしくなかったから。最終的には上にもいけたし、下になっても(不思議ではない)という順位。でも、そんなに、めちゃくちゃうまくいっていないという程でもなかったですね。特別にうまくいったわけでもなかったけど、世代交代が進んだ割には、いい順位で終われたのかなと思います。ただ、周りの目は来シーズンも厳しくなる。来年もこの順位だと、(今年の6位の)意味がないから。

……やりきったって感覚は?

川辺●まあ、できるとは思っていたんですけど、結果的には磐田の最後の年の方がいいプレーをしていたと思うし、結果も出せていた。同じ6位でのフィニッシュなんですが、自分のプレーとしては物足りなかったですね。

……なるほど。ただ川辺選手自身としては、初めて本当の主役としてプレーしたと思っていますが、ステップアップした感じは? 

川辺●それは、感じることはありますね。広島のレベルが高いことは、外から見ても中に入った後も感じていた。そのチームで信頼されるというのは、自分自身の成長を感じます。レベルの高いチームで、戦い方も安定しているし、そういうチームで信頼されることは、今までになかったことかも知れないですね。

……川辺駿のチームになりつつある。

川辺●いやあ(笑)。でも、どこでプレーしても、磐田でも広島でも中心となってプレーできるようになったことは、自分にとっても大きいこと。信頼されてきたからこそ、試合に出続けられた。ただ、僕自身は毎試合毎試合がアピールだと思ってやっている。結果を残さないといけない、という思いでプレーしてきたし、それがうまくいってよかったです。

……最初の7試合は負けなしで5連勝。ただ、攻撃はまだまだ、難しい状況でしたね。

川辺●そうなんですが、守備ではうまくいっていた。守備で頑張れる選手が多かったし、そういうチームでしたね。そこがあったから、大きく崩れなかった。攻撃も守備も中途半端だと、スタートはいい感じで切れなかった。みんなの守備意識が高かったから、ああいう成果が残せたと思います。もちろん、ボールは繋ぎたい。ただ、そんなに最初からうまくいくとは思っていなかったし、そういうこともメンタル的にはよかったのかもしれないですね。みんなで「ミスした後が大事だ」と言っていたし、ミスをした後にどうするか、チーム全体で考えていた。ボールを繋ぐのであればミスは起こる。でもその後の対処がチーム全体で大事だ、と。そこがうまくできていた。

……最終ラインまで戻って守備をする姿が印象的でした。

川辺●磐田の時はそんな感じだったから。ボールを握る時もあったんだけど、守備の部分でかなり鍛えてもらいました。その経験があったから、守備に追われるというか、ボールを持たれる展開になっても、落ち着いていい守備ができたんだと思っています。

……その次の7試合では1勝6敗。とにかく、点がとれなかった。

川辺●あの時は守って勝っていたので、試合の入りも守備から入るイメージだった。でも、いい守備をしていても、その時間が長いとほころびは絶対に出る。その比率に問題があるかなと思っていました。5連敗した試合の展開を考えると、守備の比重が大きかったし、その時間も多かった。守備の時間が長いと攻撃に出て行く時にパワーを割くのが少し難しくなる。攻撃がうまくいかなければより長い時間の守備を強いられるし、キツくもなる。相手からすれば、楽な試合になっていたのかも知れない。

……浦和で4‐0と勝った後の札幌戦、監督は「何もしなかった」と言ってました。

川辺●あの試合は前半、足を打撲してしまって痛くて、それしか覚えていません(笑)。本当にずっと、痛かったんで(苦笑)。走れない、走れない、そう思いながらプレーしていました。83分で途中交代したんですが、本当に痛くて。試合内容は全然覚えていません(苦笑)。

……ただ、城福監督はあの試合で「自分が選手に対して、何もしないような試合をさせてしまった」と反省されていました。そこから第15節・湘南戦以降のサッカーが生まれた。 

川辺●相手に合わせるより、自分たちがどうするかが重要。強ければ強いチームほど、自分たちのスタイルはある。上の順位にいるチーム、FC東京や横浜FM、川崎Fにはしっかりとスタイルがあって、自分たちがどうするのかを常に考えている。広島も、相手よりもまず自分たちがどうするかということにフォーカスしたことで、負けることが少なくなりました。

……そのとおりですね。

川辺●ギリギリで相手に追いつく引き分けと、チャンスをつくって決めきれなかった引き分けと、同じ勝点1でも捉え方が違う。相手どうこうじゃなく、自分たちが決めきれば勝っていたねと考えられることが大事だと思うんです。

……第15節・湘南戦からはボールを奪いにいく守備に変わりました。

川辺●自分たちがボールを繋ぐのであれば、尚更、奪いにいく守備がいい。相手を引き込むと、攻撃がカウンターしかなくなる。シーズン終盤は引き込む時間や回数が増えてしまったから難しい。3バックのメンバー、ガミ(野上)くん、(荒木)ハヤト、(佐々木)ショウくんらは人に強いしスピードもある。そういう選手のよさを出せれば負けないわけで、そのためには前から行った方がやりやすい。ほぼ全試合と言っていいくらい、前から行っても悪くないと思っています。

……ボールを取りにいって、勝てるチームへ。

川辺●実際、そうなると思いますね。広島には賢いというか、クオリティある選手が多い。守備でも知性を使える選手が多いから、自分たちがボールを持ってる方が有利。実際、湘南戦以降からかもしれないが、そういうサッカーで結果が出たと思います。

……今季は、ボランチとシャドーでプレー。

川辺●正直に言うと、シーズンを通してボランチでプレーしたかった。そういう機会が多ければ、(自分の)よさも、もっと出たと思います。

……シャドーは難しい?

川辺●ボールに絡む時間がボランチと比べて少ないので、自分の欲しいタイミングでボールが入ってこないこともある。常に動き直して、もらい直すことは重要だけど、入ってくる回数が少ないと、どうしても下がって受けに降りてしまう。間でいいポジショニングをやっていくしかないんですけど、リズムがつかみ辛かった。

……常にボールに触っておきたい。

川辺●いいポジションに立つことは重要だけど、ボールが入ってこなければ、難しい。

……同じボランチからシャドーに入ったとはいえ、森島司選手とは違いがある?

川辺●はい。違います。少し後ろ目から前に出ていく方が、自分には合っている。実際、やりやすいですしね。まあ、自分がシャドーを経験して、間が空いたそのタイミングでボールをもらいたいと理解できているからこそ、ボランチの時にそういうボールが出せる。シャドーの選手の考えも理解できた上でボランチでプレーしていたら、もっと楽しかったと思います。

……夏場以降のサッカーは可能性を感じた。だからこそ、第33節の湘南戦は見ていて辛かった。

川辺●前半は少し相手の勢いというか、圧されてしまった。後半からボランチでしたが、効果的なプレーができた印象はあまりない。要所要所の守備で、ボールを奪って自分たちの時間に出来たし、相手が出ていきたいタイミングのボールを奪うことができた。そうなると、自分たちが2回も3回も攻撃できる。

……相手に圧をかけるという考えが足りなかったと監督は言われていました。

川辺●実際、ホームの湘南戦はそうやっていた。終盤は前から行く回数と時間が少なくなっていたし、もう少し行った方がいいのかなと個人的に思います。そっちの方がやっていても面白い。前から行くと、ボールを奪ってから相手のゴールが近い。相手の守備が整っていないうちに、攻撃を仕掛けられる。もちろん、ボールを持って、相手が守備に戻った状態でも崩すことは大事だし、それができるに越したことはない。でも相手が準備できていないうちに攻撃して、準備ができないまま点をとることもまた、重要なんです。

……確かに、ボールを持てるようになってからは、速攻で得点しているイメージが薄いですね。

川辺●ボールを獲る位置が低いし、前に出ていく人数やスピードもまだまだ。できる選手・できない選手がいるのも事実で、難しいところ。

 

※続きはぜひ、SIGMACLUB1月号で、よろしくお願いいたします。。

(了)

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