「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【トピックス】『西が丘をフルハウスに!』10月20日(土) 2018プレナスなでしこリーグ1部 第16節 日テレ・ベレーザ vs INAC神戸レオネッサ 14:00 味の素フィールド西が丘(18.10.11)

■INAC神戸戦で優勝決定の可能性も

10月20日、2018プレナスなでしこリーグ1部 第16節、日テレ・ベレーザ とINAC神戸レオネッサによる首位攻防戦が味の素フィールド西が丘で行われる。

クラブはこの大一番に向けて『なでしこリーグを盛り上げよう! 5,000人満員プロジェクト』を実施。集客プロデューサーを買って出たのは、10番を背負う籾木結花(もみき・ゆうか)だ。

籾木の仕掛けた『プレミアムシート presented by もみP』はすでに20席を完売。『選手デザイン対決! オリジナルタオルを販売!』もサポーターの注目を集めている。

「プロジェクトに対する反応はけっこうあったんですが、スタジアムに足を運んでもらうまでには、もう一歩、踏み込み切れていないのかなという印象ですね。満員まで持っていくには、もうひと押し足りない」

と、現状の手応えを語る籾木。クラブは公式ツイッターで経過を伝えており、今日の時点で2,617人/5,000人となっている。

ニットを羽織り、サングラスを頭の上に。80年代を思わせるビジュアルも自身のアイデアなのか。

「プロデューサーってどんなんだろうとネットで検索したら、あのイラストがたくさん出てきて……。恥ずかしいですよ。100%恥ずかしい。でも、どうせやるならこれくらいやらないと。自分の殻も破りたかった」

2011年7月、ドイツで開催されたFIFA 女子ワールドカップでなでしこジャパンが優勝。なでしこリーグもその勢いを受けて活況を呈した。当時、トップデビューを果たしたばかりだった籾木は変化の大きさを目の当たりにしている。

「私はメニーナ(ベレーザの育成組織)で運営の手伝いをしていて、それまで無料でもなかなかお客さんが入らなかったのに、有料でこんなに来てくれるなんてすごいなあと。ただ、やはりあれは一時のフィーバーだったんですね」

以降、入場者数は年を追うごとに右肩下がりを辿り、慶應義塾大学の総合政策学部に通う籾木にとって、ベレーザの観客動員アップはもうひとつのテーマになった。

「女子サッカーの現状を変えたい。自分の卒論のテーマにしたこともあり、今季に入ってからクラブに提案して今回の取り組みをやらせてもらいました。次節の結果によっては、INAC戦で勝てば優勝の舞台をつくることができる。プロジェクトを達成するには、重要なキーになりそうです。それを利用して最後の週はSNSを中心とする空中戦になります」

満員の西が丘で宿敵のINAC神戸を倒し、リーグ4連覇達成となれば、これ以上ないフィナーレだ。

「INAC戦は特別ですね。ワールドカップで優勝するシーズンに、中心選手がごそっと向こうに移籍し、タイトルも獲得して一気に主役のような立場に。でも、ここまで日本の女子サッカーを強くしたのは、この緑のクラブなんだという思いが私のなかにありましたから。負けられない相手です」

籾木は気合いに満ちた表情で言う。決戦のチケットのご購入はこちらまで!

 

プロデューサー業のあとはピッチで結果を出し、リーグ4連覇達成を目指す籾木結花。

ふだんはのほほんとしているが、ピッチに入ると人が変わる籾木結花。プロデューサー業のあとはピッチで結果を出し、リーグ4連覇達成を目指す。

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