「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【SBGニュース】杉本竜士が5年ぶりの復帰。「自分のサッカー人生において最も大きなクラブ」2021チーム編成・夏〈2〉(21.7.28)

合流初日、チームメイトに挨拶をする杉本竜士。   (c)TOKYO VERDY

合流初日、チームメイトに挨拶をする杉本竜士。   (c)TOKYO VERDY

■火の玉のようなドリブル、再び

今夏の補強第一弾は、頼れるドリブラーの帰還だった。

東京ヴェルディは20日、横浜FCから杉本竜士を獲得したと発表した。杉本は東京Vユース93年組のひとりで、2012年にトップ昇格。2016年以来、5年ぶりの復帰となる。

永井秀樹監督は言う。

「ヴェルディで育ち、緑の血が流れている選手。自ら仕掛けるプレーが持ち味ですので、いいアクセントになってくれると思います。スタートから力を発揮できるのはもちろん、途中から入って流れを変える仕事もできる」

杉本は26日からトレーニングに合流。慣れ親しんだグラウンドで久しぶりにプレーした感触をこう語った。

「トレーニングはかなりハードでしたね。今日の練習ではワイドの位置に入りました。自分のサッカー人生において最も大きなクラブ。生意気に聞こえるかもしれませんが、ここにはもう1回帰ってきたい、最後はここでプレーしたいという思いをずっと持ってきました。期待してくださっている方々に結果で恩返ししたい」

Jリーグ通算176試合14得点。さまざまな環境で経験を積み、これからは若手を引っ張っていく立場だ。

「昔から知っている人からは、やたらと『丸くなったなあ』と。自分ではよくわかりませんが、僕ももう28ですから。下の世代で知っているのは安在和樹くらいで、若手のほとんどは顔と名前がまだ一致しない。早くなじめるように努め、自分らしいプレーでチームに貢献したいです」(杉本)

2016シーズンをもって永井監督は現役を退き、それと同時に杉本は名古屋グランパスに移籍した。往年の身体のキレを知る指揮官は「横浜FCで出場機会が少なく、あれほどの選手を遊ばせておくのはもったいない。動きを見る限り、非常になまっているね。『これから上げていきます』と本人は言っていたけど、のんきにやっている時間はないから」と手厳しい。

戦術面の適応や連携の強化など、やるべきことは山積みだ。コンディションを向上させ、2週間後のリーグ再開即、エンジン全開といきたい。

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ