宇都宮徹壱ウェブマガジン

宇都宮徹壱ウェブマガジン 「ただ今準備中!」10月前半戦! (編集部・森衿子)

 仕事柄、国内外のスポーツニュースを毎日チェックしているのですが、最近の一番大きな話題は、黒人への人種差別や暴力に抗議し、試合開始前の国歌演奏であえて地面に膝をつくNFLの選手たちに関するものでした。それに対し、サッカー元フランス代表のリリアン・テュラム氏が、欧州のサッカー選手もNFLの選手にならい、国歌斉唱時に膝をついて人種差別に反対する姿勢を示すべきだと、インタビューに答えています(参照)

 Jリーグでも、先日、横浜F・マリノスのマルティノス選手が、SNSで人種差別行為を受け、警察に被害届を提出しています。SNSという手軽なツールを使い、人種差別をまるで娯楽にするようなサッカーファンが日本にも存在することは、本当に残念でなりません。「自分だけの問題ではない。これからJリーグを目指して来ようとする(外国人)選手に、悪いイメージを持たれてしまうことが嫌なんだ。そういうことがあるリーグ、国なんだと思われてしまう」というマルティノス選手の言葉を、今一度、よく考えて欲しいと思います。

 さて10月前半のWMも、他のサッカーメディアでは絶対に読めないコンテンツがもりだくさん!

 第1週は、先月16日に町田市国際版画美術館で行われた、版画家のながさわたかひろさんと宇都宮の対談イベントの模様をお届けします。ながさわさんは現在、FC町田ゼルビアのJ2全試合を作品化するという、非常にユニークなプロジェクトに取り組んでいます。その製作スタイルはどのようにして確立されたのか。また、アーティストが「戦力として」チームにコミットするという、ながさわさんの思想は、サポーターの行動原理と比較すると、さらに興味深いものになることでしょう。なお、ながさわさんと宇都宮による美術予備校談義も、ファンの皆さんには必読です!

 第2週は、J2クラブのサポには知らぬ者がいないTwitterでの有名人、『来ないでJ2』botの中の人のインタビュー。毎日のように「J2あるある」をシニカルにつぶやく『来ないでJ2』ですが、果たして中の人はどんなバックグラウンドを持った方なのでしょう? 3カ月にわたるリサーチと交渉を経て、ようやく夢のインタビューが実現しました。徹マガ時代の、フモフモ編集長、一平くんに続く、久々のスクープインタビュー。こちらもぜひご期待ください!

 このようにWMでは他のサッカーメディアにはないコンテンツを、今後もいろいろ準備中です。「こんなものも読んでみたい!」といったリクエストがある方は、Twitterの「宇都宮徹壱マガジンWM」へメンション、あるいはDM(どなたからも受信できる設定にしています)でリクエストやご意見をお寄せくださいね! いただいたメッセージには必ず目を通しております。それではWM10月前半戦も引き続きお楽しみください!

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