観衆508人の衝撃(J論)

宇都宮徹壱ウェブマガジン

宇都宮徹壱ウェブマガジン「ただ今準備中!」6月後半戦!(編集部・森衿子)

 若者から老人、富める者から貧しい者までの命を奪い、世界中に蔓延する「パンデミック」。この6月は新型コロナウイルスのパンデミックだけでなく、人種差別のパンデミックも世界的に大きくクローズアップされる月でした。

 アーセン・ベンゲルはインタビューで、「サッカーは実質、反人種差別主義者によるスポーツ」「人種差別への対策に悩まされている社会はサッカーから学ぶべき」と主張(参照)。また、2016年に人種差別に抗議するため、国歌斉唱時に片膝をつく行為を始めたNFLのコリン・キャパニックに連帯し、ミーガン・ラピノーが国際試合の国歌演奏時に膝をついたことを受け「膝つき禁止」規則を制定した米国サッカー連盟は、差別問題対応への失敗を認め、この6月10日に選手による国歌演奏中の膝つきを禁止する規則を撤廃しました(参照)

 日本でも残念ながら人種差別があるということは、サッカーファンならご存知でしょう。コロナ対策のための無観客試合がしばらく続くことになりますが、それに伴い、あの「無観客試合」のネガティブな記憶が呼び起こされている人も少なからずおられると思います。世界中を悩ます様々なパンデミックの現状を認め、蔓延を防ぎ、解決策を切り開く。サッカーがこれからの社会の「スタンダード」を創り、リードしていく気概で、今の時代を乗り越えていきたいですね。

 さて、Jリーグが6月12日、新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインを発表しました。開幕、再開が待ち遠しい一方で、サッカー観戦にも「ニューノーマル」が求められます。当WMではサッカー系個人メディアの先陣を切って、ウィズ・コロナ時代の観戦環境について豪華識者による、さまざまな知見や提言を共有していきたいと思います。

 まず6月第3週は無観客試合がテーマ。5月23日に行われたWMZOOM座談会「Kリーグとブンデスリーガから学ぶ『再開後のJリーグのあり方』」の模様をお届けします。ゲストは、スポーツソウル日本版編集長の慎武宏さん、そしてドイツ在住指導者でジャーナリストの中野吉之伴さん。先月相次いで無観客試合を開催したKリーグとブンデスリーガから、私たちJリーグファンは何を参考にすべきなのか。考察する上で、慎さんと中野さんの現地レポートは貴重です!

 そして第4週はニューノーマルの観戦環境がテーマ。ゲストは神戸大学医学研究科感染症内科教授の岩田健太郎さん、そしてデロイト トーマツ コンサルティング合同会社 シニアマネジャー森松誠二さんです。感染症対策の専門家である岩田さん、そしてCX(カスタマー・エクスペリエンス=顧客体験)のエキスパートである森松さん。この魅力的なブッキングから、ウィズ・コロナ時代のJリーグ観戦の未来予想を深堀りしてみました。こちらもサッカーファン必読です!

 スタジアムでの「ニューノーマル」は観客のみならず、取材者にも求められます。試合再開後、当面は取材者の数が絞られるため、残念ながら宇都宮は希望する試合に行けない可能性があります。再開後も難しい状況が続きますが、当WMでは知恵と経験と行動力で乗り切っていきますので、引き続き応援いただきますよう、よろしくお願いいたします!

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