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なぜ今、女子サッカーメディアを立ち上げるのか 石井和裕(WE Love女子サッカーマガジン主筆)

 タグマ!で10月から始まったWE Love女子サッカーマガジン』(以下、女子サカマガ)が面白い。何が面白いのかというと、これまで専門誌が発信してきた「女子サッカーの報道」から、良い意味で逸脱しているからだ。

 来年の秋に開幕するWEリーグの情報、そこに参加するクラブの関係者や選手へのインタビュー、そのほか女子サッカーを取り巻くホットな情報。これだけでも、女子サッカーファンが十分に納得できる内容なのだが、それ以外にも海外の事例やジェンダーに関する考察など、カバーする領域は実に多岐にわたっている。加えて、ひとつひとつのコンテンツが、常に誠実で丁寧な作りになっているのもうれしい。

 もうひとつ注目したいのが、女子サカマガの記事が、サッカーパックの「人気記事ランキング」で頻繁にランクインしていること。始まった当初、「女子サッカーの記事に、どれだけの需要があるのだろう」と少しだけ心配したが、どうやら杞憂だったようだ。興味を引く記事であれば、男女のサッカーに関係なく、自然と読みたくなるもの。女子サカマガは、サッカーメディアの新たな金脈を掘り当てたのかもしれない。

 そんなわけで今週は、この女子サカマガの主筆である、石井和裕さんにご登場いただくことにした。石井さんとは個人的に長い付き合いであり、女子サッカーの熱心なウォッチャーであることはもちろん知っていた。とはいえ、このタイミングで女子サッカーの個人メディアを立ち上げた時には、少なからず驚いたものである。

 おそらく何かしらの使命感が、石井さんを突き動かしたに違いない。まずは動画にて、女子サカマガを立ち上げるに至った経緯と、このメディアに懸ける石井さんの思いについて語っていただいた。すでに女子サカマガを登録した方も、あるいは登録を迷っている方も、ぜひご覧いただきたい。(収録:2020年10月6日@東京)

世界一から10年、女子サッカーの今を考える 石井和裕(WE Love女子サッカーマガジン主筆)

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