「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

もろもろ準備中です。【編集日記】(19.9.17)

ペンライト、購入済みでしょうか。

▼攻撃的な守備から良い攻撃を

昨日今日とトップチームはオフ。明日から練習取材を再開します。

僕自身はこの2日間で今季をざっと振り返って、内容的に良かった試合についてもう一度確認していました。

個人的に良い印象を持ったのは15節岡山戦(△1-122節山口戦(〇2-1あたりですが、選手たちの中で手応えがあったという声が多いのが17節千葉戦(△0-0。千葉戦は前半、良い守備から次々とカウンターを放って千葉ゴールに迫り、「前半で終わらせることができた」(西谷和)と振り返ることになる試合です。前期の試合はチャンスになりかけるもフィニッシュまで行けない試合が続いたわけですが、この試合もその象徴のような試合で、結局放ったシュート数はたったの3本(対する千葉は4本)。ただ、前期の試合の中ではチャンスの質が良かったと言える試合でした。ボールを奪ってから手数をかけずに相手ゴールに迫った試合で、今季のチームのコンセプトを体現できた試合ではありました。

前述した3試合に共通していたのは、

・しっかりとした守備からカウンターを打てていること

・守備ブロックを組んだときのボランチの守備に隙がなく機能していること

・前線からのプレスがある程度機能していること

といったことに集約されていました。特に大きなウェイトを占めそうなのがボランチの守備でしょうか。後期戦のボランチの軸となっているのはヘニキですが、ヘニキは毎試合、FW大黒将志を助けるべく攻撃参加するウェイトを高めてプレーしている反面、空けてしまうバイタルエリアの管理がやや手薄になったり、中盤に落ちるセカンドボールをカバーする陣形がややいびつになっていたりする印象は否めません。

良い守備が良い攻撃を生む。サッカーの真理です。良い守備とは、自陣にベタ引きで粘り強く守ることではなく、相手のボールを絡め取るために攻撃的な守備を仕掛けて、その上で良い攻撃へと繋げることです。前述した3試合にはその良い守備があり良い攻撃を生んでいる色がありました。

そんなことを総合的に踏まえると、残り10試合のキーとなるのは、大黒将志とヘニキの起用の仕方になると改めて感じました。ヘニキをボランチではなく前線に置く形や、後半のパワーアップ要因として起用する方法はありだと思います。

 

さて、突然ですが動画を始める準備をしています。栃木フットボールマガジンTVなのかチャンネルなのかまだ決めていませんが、今、動画編集の勉強を進めています。といっても動画編集を教えてくれるユーチューバーの動画を見まくっているだけですが。ユーチューバーが愛用しているという小型カメラも購入しました。Dji Osmo Pocket という手持ちできる小型カメラなのですが、最大の特徴はフェイストラッキングできることです。DJI社というのはドローン製造のシェア率で世界トップの企業。その技術、トラッキング機能が活かされた小型カメラです。僕がOsmoを手持ちしながらいつも通り選手を取材するだけで選手の顔をトラッキング(追尾)して撮影してくれるという優れモノ。最近、選手に承諾を得て実験的に撮影してみた結果、まだ勝手にフレームアウトしてしまうこともあるのですが、これも慣れればうまくいきそうな手応えはありました。ちょっとドキュメンタルな映像になっていていいなあと感じた次第。

当然動画のほうがどういう表情や仕草、声のトーンで言葉を発しているかわかる分、テキストよりも圧倒的に情報量があるわけですから、いいかなと思います。全部というわけにはいきませんが、やれる範囲でやってみようと思います。動画編集にはそれなりの手間と時間が必要なので、あまり編集せずにさっと未編集でアップしてしまうようになる可能性もありますが。

今後イベントやキャンプなどに持っていって短い動画をアップできたら現地の雰囲気も伝わりやすいでしょう。対談企画もやりたいです。個人で動かすものなのでどうなっていくかわかりませんが、とりあえずやってみようと思っています。テレビの取材陣が練習や試合に来る機会もめっきり減ったしなあと思う今日この頃。準備しますので少し時間をください。

 

また、先日栃木SCユースの浜嶋淳郎監督のインタビューを実施しました。今のユースの選手たちのトップチームへの熱い思いなどもばっちり話してくれました。彼らにとってはJ2で苦しむ選手たちも憧れのヒーローなのだと再認識した次第。こちらは9月下旬から10月上旬掲載予定です。

現在栃木SCユースは県リーグで首位を走りつつ年末のプリンスリーグ昇格決定戦に照準を合わせていますが、同時並行で、1012日(土)に初戦を迎えるJユースカップに向けても準備中です。この試合は1012日(土)13時半から栃木SC宇都宮フィールド(宇都宮市サッカー場)で開催予定。平出サッカー場ですね。この週のトップチームのリーグ戦は13日(日)アウェイ甲府戦の予定ですので、ぜひ時間がある方は応援に駆けつけてもらえればと思います。今季のトップチームの宮崎キャンプに数日帯同し、その後トップチームの練習にも参加してきたユース3年の主将、中三川海斗選手は来季のトップチーム入りを目指している一人。ジュニア時代から栃木SC一筋、栃木SC愛に溢れた中三川選手やユースの選手たちをホームの雰囲気で後押ししてもらえればと思います。

 

栃木フットボールマガジン 鈴木康浩

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