浦レポ by 浦和フットボール通信

無料記事:2017Jリーグアウォーズ ベストイレブンに興梠とベストゴールに関根が選出


(Report by 河合貴子)

初タイトルとなった川崎、C大阪

最終節まで優勝争いがもつれた今シーズン、逆転で初優勝を飾った川崎がチーム全お揃いの青いチーフを胸に、堂々と晴れ舞台へと進んだ。アジア王者に輝いた浦和はクラブワールドカップ出場のため中東遠征中で欠席となった中、この1年間を共に闘い、そしてお互いの健闘を讃えあった。

村井チェアマンから「熱いドラマが最後の最後まで繰り広げられ、悲願の初優勝を川崎が獲得した。YBCルヴァンカップもC大阪が悲願の初タイトル。J2は湘南が優勝。来年は、長崎が初めてJ1リーグで戦う。J3は、秋田が栄光を手にした。また、浦和がACLを獲得。1年間、決戦を征した全ての選手をお祝いしたい」と開演の挨拶を行った。

そして、会場内がブルーの照明で川崎の優勝を祝すと、キャプテンの小林悠選手にシャーレが手渡された。小林選手は「ずっとみんなで来たかった。最高の気分です」井川選手は「この瞬間を待っていた」中村選手は「最高です!フロンターレのサポーターにもおめでとうと言いたい」とクラブ創設21年目にして手にしたJリーグ優勝の喜びを噛み締めていた。

優勝監督賞を受賞した鬼木監督は「僕というよりは選手たちがやってくれた。今年1年、一番悔しい思いをしてきたクラブが、最後に最高の形で終われた。サポーターのみなさん。本当に有り難うございました」と感謝の気持ちを言葉にした。

YBCルヴァンカップ優勝クラブとしてC大阪の選手たちが登壇。ユン・ジョンファン監督は、喜びを噛み締めながら「選手全員の力が発揮できて獲れたタイトルだ。セレッソは「弱い」「女性らしい」という印象がある。これからは、男らしさをみせていくように努力する。セレッソが恐いチームだとみせられるように努力する」とクラブイメージを払拭するように来シーズンは、男らしいチームへと変貌を遂げる目標を掲げた。

阿部選手もビデオメッセージで登場

リーグ優勝、YBCルヴァンカップ優勝を讃えると、会場内は赤い照明で彩られ浦和のACL優勝が告げられた。

そしてキャプテンの阿部勇樹選手から「ACL優勝した後のクラブワールドカップ出場のために参加することが出来ません。日本を代表して頑張ってきます」とメッセージが流れた。

さらに阿部選手は、「川崎フロンターレの皆さん、優勝おめでとうございます」と祝し、一呼吸いれて「来年は、僕らも負けない。Jリーグを盛り上げていきましょう」と来シーズンの川崎の連覇を阻止するように宣戦布告した。

ACL優勝の栄誉に輝いた浦和であったが、リーグは7位と低迷。それでも、優秀選手賞に浦和から槙野智章選手、柏木陽介選手、興梠慎三選手、ラファエル・シルバ選手が選ばれた。そして、興梠選手が最後まで得点王争いをしていた小林悠選手と杉本健勇選手たちと共にベストイレブンに輝いた。

ベストゴールに関根選手

得点王に輝いた小林選手が、Jリーグに所属する約1,700選手の頂点に立つ最優秀選手賞の栄誉も手にした。

また最優秀ゴール賞は、7月1日に関根貴大選手がドリブルで5人抜き広島DFを切り裂いたゴールが選ばれた。

フェアープレー賞は、6年連続で広島が獲得。フェアープレー個人賞は、中澤選手・柿谷選手・水本選手が受賞。

最優秀主審賞は、西村主審が9年連続9回目の受賞となった。
最優秀副審賞は、相楽副審が歴代最多となる9回目の受賞となった。

また、今シーズンから新しく「優秀監督賞」が設けられ、J1からはYBCルヴァンカップ優勝を成し遂げたC大阪のユン・ジョンファン監督、J2優勝をした湘南のチョウ・キジェ監督、J3優勝をした秋田の杉山監督が受賞した。

今シーズンのJリーグを締めくくる祭典、2017Jリーグアウォーズ。浦和の姿はそこには無かったが、来シーズンこそは全員で出席したい思いが募った横浜の夜だった。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ