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かつてベトナムリーグで活躍したタイ代表たちでベストイレブンを選出<MF・FW編>

今でこそタイ代表選手たちが活躍する国外リーグと言えば、Jリーグが真っ先に思い浮かぶが、2000年から2010年にかけて最も多くのタイ代表選手がプレーした国外リーグは隣国のライバルであるベトナムのVリーグだった。

タイ人選手らは助っ人として十分な働きを見せて、各クラブのチーム力アップに貢献。サッカーサイト「GOAL」ベトナム版はこのほど、Vリーグで活躍したタイ人選手ベストイレブンを選出した。このメンバーが揃えばリーグ優勝も夢ではないだろう。今回はMF・FW編。

Photo:HAGL

MFサクダ・ジョムディ ※HAGL(03、06-14)、ドンアバンクFC(04)
ニルットと同じくVリーグで長く活躍したレジェンド級助っ人。164cmと体格には恵まれていないが、闘志あふれるプレーを信条とし、中盤の底で攻守にわたってチームを支える汗かき屋。元タイ代表で、代表キャップ数は22試合。ベトナム国籍を取得しており、ドアン・バン・サクダというベトナム名を持つ。

MFトッチャタワン・スリパン ※HAGL(04-06)
タイ代表で一時代を築いたミッドフィルダー。代表キャップ数は110試合で通算19ゴールを挙げている。HAGLでは、他のタイ人助っ人らともにチームの主力として活躍。攻撃的ミッドフィルダーからセントラルミッドフィルダーまでを高いレベルでこなし、所属した3シーズンで49試合に出場し13ゴールを記録。現在はタイ代表でコーチを務めている。

MFイッサワ・シントン ※ビンディン(03-06)、アンザン(06-08)、ドンタップ(09)
ベトナムカップ2連覇を達成したビンディンFCの黄金期を支えたボランチで、AFCチャンピオンズリーグにも2度出場。ビンディンでは4シーズンにわたりプレーして71試合に出場した。元タイ代表であり、代表キャップ数は24試合。

MFダッサコーン・トンラオ ※HAGL(07-09)
正確なフィードで攻撃を組み立てた司令塔。3シーズン所属したHAGLでも、その自慢のキックの精度をいかんなく発揮した。ベトナムに来る以前は、ドイツでもプレーした経験がある。元タイ代表で、代表キャップ数はちょうど100試合。今年37歳になるが、今もタイ2部アユタヤ・ユナイテッドで現役を続けている。

FWサラーユット・チャイカムディー ※ビンディンFC(05-06)
ゴール前での嗅覚に優れたストライカー。サポーターから「ジョー5ヤード」と呼ばれた。ビンディンでは所属した2シーズンで29試合に出場し20得点の活躍。元タイ代表で、代表キャップ数は49試合と特別多いわけではないが、その中で31ゴールをたたき出している。

FWキャティサック・セーナームアン ※HAGL(02-06)
「ジーコ」の異名で知られる元タイ代表のレジェンド。ベトナムで最も活躍したタイ人選手と言えば、彼をおいて他にない。HAGLに所属した5シーズンで、75試合に出場して59ゴールを挙げており、圧倒的な決定力を誇った。加入当時のHAGLは2部の新興クラブに過ぎなかったが、キャティサックの活躍により、1部リーグで2連覇を達成する強豪となった。指導者としても成功を収めており、タイ代表監督(U-23兼任)として13年から17年まで代表チームを躍進させた。

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