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松沢呉一のビバノン・ライフ

アジア編 3/ベトナム—HIV・エイズに関する動画史[8]-(松沢呉一) -2,484文字-

アジア編 2/香港—HIV・エイズに関する動画史[7]」の続きです。

 

 

 

ベトナムの巨大プロジェクト

 

vivanon_sentence

前回香港を見ましたが、テレビスポットの数で見た時に、もうひとつアジアで注目すべき国があります。ベトナムです。数で言えば香港より多い。ただし、香港と違って古いものが見当たらず、それ以降のものも見当たらずすべて時期が集中しています。かつどれも同じロゴがついています。

これ。

 

 

なんだろうと思ったら、2009年の世界エイズデーに合わせて、政府のバックアップにより、巨大プロジェクトが実行されていて、その時に大量のテレビスポットが流されたらしい。さまざまなテイスト、あらゆるアプローチの動画が作られています。

 

以下はこのプロジェクトのテーマ映像みたい。

 

 

 

これはしっかり作られていますが、数が多い分、粗製っぽいものも多いのですが、たぶんこの時はベトナムのテレビはエイズ・キャンペーン一色になって、日常的に同じものが少しずつ流れるよりも、この方が効果があるのかも。金がかかりますけど。

なにより数が多いため、再生回数は少なくて、四桁に達するのは一部のみ。

でも、せっかく頑張ったのですし、メッセージとしては最新のトレンドを踏まえたものになっていて好感を持てましたので、ここでは一通り取り上げてみます。

すべて英文字幕が入ってます。

 

 

注射針の配布は有効

 

vivanon_sentenceまずドラッグもの。

 

 

 

冒頭とラストに出ているのがプロジェクト名とそのロゴ。

 

このエリアは注射器による感染もたしか多いはず。

以下もドラッグもののドキュメンタリー調なのですが、彼は注射針の配布をしています。

 

 

 

注射針の配布が感染防止に有効であり、配布とともに啓蒙を進めていくことで検査率を上げていく。この方法はオーストラリアなどでも採用されたはずです。しかし、注射器による感染が増えたところで日本では難しそうです。ドラッグ使用の是非がここに紛れ込んで、「違法な薬物を推奨するのか」「逮捕すればいいではないか」と言い出すのが必ず出てくる。コンドームの配布さえとやかく言うのがいるのに。

 

 

コンドームの推奨

 

vivanon_sentence続いてはコンドーム使用を呼び掛けるものを見てみましょう。

 

 

 

インドの動画にあったパターンと似てます。あっちの方が大げさで映像にも工夫があって私は好きですけど、こっちは女の方がちゃんと「買ってきて」と言っているので辻褄が合っている上に、自ら薬局に来て「コンドーム」と言っているところが評価できます。

 

 

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