松沢呉一のビバノン・ライフ

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松沢呉一のビバノン・ライフとは?

創刊のことば

私は銭湯が好きです。もともと風呂好きではあったのですが、昨年、ここに日本と韓国の決定的な溝が存在していることを知り、その調査を始めたのがきっかけで、あちこちの銭湯に行くようになりました。調査は現在も続けてはいるのですが、重心は銭湯を巡ることそのものに移動しつつあり、23区内の銭湯を全部回ろうと思ってます。

このタイトルはそれにちなんだものです。ビバノンはもちろんデューク・エイセス、ザ・ドリフターズの「いい湯だな」のフレーズです。

「ババンババンバンバ、ビバノンノ」というあのフレーズはなんなんだろうと思ったら、フランス語を意味なくつないだものだと知って、意味がありそで意味がない、意味がなさそで意味があるこのウェブマガにピッタリだと思った次第。

しかし、銭湯の話はメルマガでやっているものですから、銭湯については触れません(なんだよ)。

各地の風呂に入っていると、いろんな発見があるわけです。意味不明の刺青が入っている人がいたり、全身の毛を剃っている人がいたり、ゲイのコミュティーになっていたり。そこういうこともここでは触れないわけですけど、知らない町の知らない銭湯で、知らない人たちと風呂に入っていると、いつもは考えないようなことを考える。

倦怠期の夫婦が知らない場所で俄然濃厚な夜を迎えるようなもので、人間は環境が変わると思考も変わる。日々、知らない環境で考えたことをここでは綴っていこうと思います。

メルマガはかれこれ10年続けていて、半世紀前のエロ本に出ていた話を紹介したり、東京23区内にいるヘビを探したり、ブルガリアのチャルガの話だったり、陰毛の剃り方を探究したりしてきまして、もうじき6千号になります。タイムリーなネタは他にも触れる人がいっぱいいるので、そういうものは避ける方針だったのですが、どんどん時事ネタ、社会ネタ、ニュースネタが増えてしまっているので、それをこっちでやっていくつもりです。

風呂に入る気分でお楽しみください。

 

著者プロフィール

松沢呉一

1958年生。早稲田大学法学部卒。コラムニスト、編集者、フリーライター、古本蒐集家。会社員として音楽や放送、宣伝関係の仕事に携わるなどしてから、何でもこなせるフリーライターへ。活躍ジャンルは幅広い。ここ最近は社会問題、政治、宗教などにまでテーマを広げて活躍中。性風俗関連の著作は特に膨大。

『ぐろぐろ』(ちくま文庫)『風俗ゼミナール (女の子編)』(ポット出版)『クズが世界を豊かにする─YouTubeから見るインターネット論』(ポット出版)『エロ街道をゆく―横丁の性科学』(ちくま文庫)『えろえろ』(ポット出版)『松沢堂の冒険 鬼と蠅叩き』(翔泳社)『エロスの原風景 江戸時代~昭和50年代後半のエロ出版史』(ポット出版)等、著作多数。

 

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