青赤20倍!トーキョーたっぷり蹴球マガジン

スパイクから日の丸が消えても~永井謙佑、怒涛の2ゴール【FC東京/日本代表フォトストーリー/無料公開】

 

© Ayano MIURA


名古屋グランパスでプレーしていたときには、もうスパイクのかかとに日の丸があった。それは永井謙佑の両足から、ずっと離れずにいた。
 

© Ayano MIURA


そう、FC東京にやってきても。
 

© Ayano MIURA


シーズンが変わっても。
 
◆消えた日の丸
 
昨年、デザインの変更によって永井のスパイクから日の丸が消えた。
しかし永井はそれを意に介さず、いつものプレーをつづけた。
 

© Ayano MIURA


2018シーズンも期待されながら果たせなかった代表入りを、日の丸のないスパイクを履いた2019シーズンに果たした。
 

© Ayano MIURA


スパイクを変えてから初めての君が代。
 

© Ayano MIURA


スパイクを変えてから初めての、青いユニフォームを着た集合写真。
 

© Ayano MIURA


小平に帰ってきて最初のコメントは「疲れました」。
肩を痛めてピッチを去るまでの59分間、永井は日本代表のために、懸命に走りつづけた。
その代償が、声を出すのもやっとという疲労だった。
 

© Ayano MIURA


「左足だよ?」
永井は2ゴールを振り返った。
言いたいことはわかる。右利きの彼が、重圧のかかる国際Aマッチで、左足のゴールを2回マークした。
巧い。2点目など、パスの回転を見越して合わせるだけだった。
ボールはきれいにゴールマウスへと吸い込まれた。
この写真は、止められたときのシュートモーション。そんな一撃まで、左足で撃っていた。ゴールの確率を高めるために。
 
「疲れました。
 でも代表は、ほんとうに楽しかったです。
 ゴールに関しては、ほんとうにチームメイトのおかげ。
 うまくぼくのよさを引き出してくれた。
 自信になるというわけではないが、この勢いをもって東京でもゴールを決められるようにハードワークをしていきたい」
 
Good job! 永井謙佑!
キリンチャレンジカップ2試合でゴールを決めたのは君だけだ。
永井謙佑は日本の、そして東京の誇り。
これからも、いつまでも。
 
———–
後藤勝渾身の一撃、フットボールを主題とした近未来SFエンタテインメント小説『エンダーズ・デッドリードライヴ』(装画:シャン・ジャン、挿画:高田桂)カンゼンより発売中!
———–

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ