山梨フットボール

伊藤彰監督「甲府らしい勝ち方ができたことが次に繋がる1勝」【J2第22節 甲府1-0愛媛 コメント】

「無失点は、割り切るところを割り切り、プレーをハッキリさせたから」(伊藤彰監督)

雨の中、6000人を超えるファン・サポーターの皆さんと――ホームでなかなか勝てていない中でも――応援していただきありがとうございます。(勝てたのは)皆さんのお陰だと思います。

ゲームの最初の入りというところ、我々は失点ゼロにしようと強い気持ちで前半しっかりと入れました。少し押し込まれましたがこれは想定内で、選手たちはパワーを持って守備をしてくれました。その中でカウンターから1本取れれば優位に試合を進められると思っていましたが、前半しっかり守れたことが勝因に繋がったと思います。

後半、パワーを持って入って行こうとしました。ロングボールやセカンドボールは取れていて、サイドからの攻撃、ゲームコントロールのところ、45分で仕留めることを落ち着いて選手はやってくれました。我々は今までセットプレーから取られたり、先制点を取られたりして苦しい時間が多かったが、今日のゲームはしっかりとメンタルやコンディションなど全てコントロールができた。何より甲府らしい勝ち方ができたことが次に繋がる1勝だと思います。

――得点場面はケガから復帰したドゥドゥと曽根田穣の2人がもたらせましたが、2人のチームにおける存在とは?

攻撃に関して彼らのパワーは凄くあると思うし、(曽根田は)後半(途中)から出てもしっかりとプレーができているので心強いと思います。最後、ドゥドゥが決めたことはチームにとって大きな力を与えてくれたと思います。

6試合ぶりの無失点勝利。無失点の価値は高い。

――無失点で勝てた要因は?

割り切るところを割り切ったところがあります。プレーをハッキリさせた。ただ、それだけではなく、相手のミスに助けられたところはあるし、そういう面ではゼロで抑えるクオリティをもっと上げていかないといけない。クロス対応や不用意なファールでFKを与えて危ない場面を作られた。そういうところの対応を一つひとつ上げていかないといけない。

――後半戦のスタートの試合でしたが、後半戦はどんな目標で戦っていきますか?

選手に話したのはクリーンシートのゲームを増やそうということ。それを体現してくれたと選手に伝えましたが、素晴らしいことです。甲府らしいゲームを続けることは次に繋がると思うし、後半いいスタートが切れたと思います。

――横谷繁選手の交代はどんな部分を改善、強化する意図がありましたか?

横谷のプレーが悪かったというわけではなく、ゲームを勝ち切るために――イエローカードを1枚貰っていたこととボランチはハードにいかないといけないのでもう1枚イエローを貰うとゲームプランが崩れる――退場者を出してはいけない。サッカーの鉄則です。曽根田(穣)というカードも持っていたのでそこでパワーを出すということ。イエローを貰っていなければもう少し時間を伸ばしたかもしれません。ゲームをしっかり抑えて、勝ち切るための交代です。

――後半戦を勝利でスタートしましたが、数字的な目標は?

一戦ごとに戦うだけです。勝点を積み上げるだけのことで、数字をいうとキリがない。残り20試合、自分たちは一つずつ勝ち上がっていく。先を見過ぎないで、次のゲームで勝点3を取る。それを積み上げて最後に昇格があると思っています。その目標はシーズン最初に目標とした勝点のまま継続したいです。

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