山梨フットボール

速報フォトレポート「昨季のKリーグ3位のFCソウル戦(35分×4本)は1試合目0-2、2試合目2-0で新課題明確化とアカデミーOBと現役の評価向上が収穫」【練習場から】

1試合目(35分×2、0-1、0-1)先発布陣。松田力がコンディション不良で練習を回避中で金園英学とラファエルが神奈川大学戦(3-0○)以来の縦関係で先発となった。ボランチには新人研修帰りの中村亮太朗が入り、右SBでは橋爪勇樹が先発。2本目途中には中村をベンチに下げて中塩大貴をCBに入れ、山本英臣をボランチに上げる布陣に変えた。2失点目に絡んだ中村は新人研修で不在だったため、このゲームでチームが取り組むことに対する練習時間が他の選手より少なかったが明確な課題を突き付けられた。

1試合目先発メンバーをチームメイトとスタッフがハイタッチで送り出す。

トップ下に入ったラファエル。チームのパス回しのテンポが上がらず、ボールを受けても狙われていて後ろからのチャージで潰されることが多かった。チームの狙いであるペナルティエリア脇へのランニングも少なく、見せ場は作れなかった。このゲームに向けてトレーニングしたことが1本目は出せなかったが、出せなかった理由のひとつにパスのテンポが上がらなかったという課題は明確化できた。

昨季のKリーグ3位で、POを勝ち上がり今季のACL出場権を獲得したFCソウルのハードなチャージを受けながらも奮闘したドゥドゥ。しかし、ドゥドゥがドリブルで仕掛けても狙いとするエリアに誰も走り込まず、1本目終了後にポルトガル語のスラングを大声で叫んで怒りを爆発させた。「監督の指示通みんな動いていない」と試合後に話してくれたドゥドゥ。いつもなら試合後には笑顔を見せるが、試合後も笑顔はナシで、彼の怒り・不満のレベルの高さを感じさせられた。

2本目は修正が効いて裏に走る意識が高まり、開始2分に内田健太が左サイドの深い位置からドゥドゥにクロスを合わせた。GKと1対1で放ったヘディングシュートは防がれてしまい、ドゥドゥの怒り・不満は自分自身にも向けられたように感じる。

トレーニングマッチ前、FCソウルのチェ・ヨンス監督(中央)と伊藤彰監督(左)、内田一夫コーチ(右)が日本語で談笑して情報交換。別の機会にチェ・ヨンス監督に聞くと今日のFCソウルは、「ケガ人が5~6人いて、何人かはソウルにいるけど(1試合目が)ベストメンバー、2本目はBチームかなぁ。頭が痛いですよ」と記者の質問に日本語で応じてくれた。

2試合目(35分×2、0-0,2-0、得点者:太田修介、練習生・大曽根広汰・日体大)。離脱者が多く、2試合目は甲府U-18の2人と練習生では足りず、宮崎産業経営大学サッカー部からも2名の選手を借りて2本行った。全員プロで戦えなかったことは残念だが、甲府U-18の2人だけでなく、アカデミーの小林岩魚や入間川景太にとっては長い時間プレーできて実践感覚を高めるチャンスになっている。小林も入間川も確実に評価を高めることに繋がった。

2試合目の先発メンバーをハイタッチで送り出すチームメイト・スタッフ。

2試合目の後半にゴールを決めた太田修介。太田はアマチュア相手のトレーニングマッチでも、プロ相手のトレーニングマッチでもチームのファーストゴールを決めた。今季の太田は”昨季とは違う”ということを宮崎でも示すことができており、先発争いに一歩喰い込んだと言ってもいいはずだ。

ピンチもあったが2試合目は無失点。対戦相手の個のレベルは少し下がったが、練習生が多くオーガナイズが難しい場面が多くあり、無失点は評価できる。キャプテンマークを巻いてチームを引っ張った今津佑太はチームに活力を与える力を持っていることを示した。

 

 

 

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