山梨フットボール

無料記事「全体練習再開後初のフルサイズピッチで紅白戦――疲労を考慮して14分間だけ――行われる」【練習場から】

日曜日の紅白戦に続いて見せ場を作ったラファエル。45分×2のプレーに繋げることができれば再開試合の先発の座を引き寄せることになりそうだ。

ビブ無しチーム布陣。ジュニオール・バホスとラファエルが縦関係のツートップ。2本目のGKには小泉勇人が入った。チーム分けは均等分けで、”主力対控え”的な分け方ではない。橋爪勇樹、小林岩魚、宮崎純真、入間川景太はコンディションを考慮して紅白戦をスキップした。

イエロービブ・チームの布陣。ハーフナー・マイクとドゥドゥが縦関係のツートップ。2本目はハーフナーに代わって金園英学が入った。

 

藤彰監督が、”やるつもり”と9日(火曜日)に予告していたフルサイズピッチでの紅白戦が11日(木曜日)に行われた。全体練習再開後最初の紅白戦は7日(日曜日)に行われていたが、ピッチサイズは縦が約70メートルで、フルサイズは今回が初めて。

だ、選手の疲労と土曜日の完全非公開(対戦相手の都合)のトレーニングマッチを考慮して前・後半7分、計14分という短時間集中・紅白戦。選手も7分間ということを分かっているから最初からアグレッシブに動き、14分間という時間の中では好印象の内容。シュートシーンは内田健太のクロスをラファエルがヘディングした場面や、ジュニオール・バホスがパンチ力のあるミドルシュートを打つなどブラジル人が魅せた。

して、ラファエルのシュートはGK河田晃兵が抑え、バホスのシュートは2本とも今津佑太がブロックしてゴールは無し。内田一夫コーチが思わず「最後は今津が止めるねぇ」と呟くほど、今津のシュートブロックは冴えていた。見ている側からすれば”もう終わり?”と言ってしまいそうになる14分間だったが、チームコンセプトの刷り込みは確認できた。あとは90分の中で、”やれるか”、”やれないときにはどうするのか”という共通意識と判断を変える対応力を持って戦えるように経験を増やすだけ。

新井涼平は一時期コンディションを崩したが、再開試合に向けてしっかり合わせてきた。ハーフナー・マイクのチェイスを受けて、目でモノを言いながらパスコースを探している…感じ。

CBでプレーした新井涼平キャプテンは、「キャンプから積み上げてきたものを全員が忘れずに取り組めた。リーグ戦の再開に向けた最初のフルピッチの紅白戦としてはいい感触でできた。週末のトレーニングマッチ(完全非公開)はゲームコンディションと(戦術などを)頭の中でどれだけ整理できるかの確認の場にしたい。練習では確認できないことを確認したい」と話した。

藤彰監督は「今日は7分ハーフでしかやっていないから整える時間はなかった。狙いを持って守備にいっていた点はよかった。(土曜日のトレーニングマッチでは)ゲーム体力などを目覚めさせてほしい。また、ゾーンで(守り方を)分けている守備のところが確立するか。バラバラにならずに連動性を持ってほしい」とトレーニングマッチに繋げていくことを期待するコメントを残した。

内田健太のクロスをヘディングシュートしたラファエル。今津佑太が寄せており、イエロービブチームはシュートを打たれたが、最後は今津と河田晃兵で守り切った。

コロナ禍でリーグ戦が何度も延期になったことは残念だが、開幕時より評価を高めている選手が増えたことは素晴らしく、過密日程の中でチャンスを掴み、どんなプレーを見せてくれるのか。成長を見ることができる楽しみがあるシーズンになりそうだ。

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