「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「こんな偉大なクラブが今のような状況になっているのはおかしい。素晴らしいサポーターのために一丸とならなければいけない。我々はプロだ」(ウーゴ) 他 <無料記事>

 

【コメント】

アンジェ ポステコグルー 監督

「勝つべき試合だったと思うし、決定機が何回もあって3~4点決めるチャンスがあったと思う。勝つメンタリティーに関しては選手たちも責任を感じないといけないし、そういうところを直していく必要があると思う。繰り返しになるが、勝つべき試合だったと思う」

 

――野心的なサッカーでチャンスを多く作っているが、失点のリスクもある。残留争いが現実になってきているが、リスクを取ることと慎重にやることのバランスは変わってくるか?

「自分たちがやるサッカーはまったくリスクではないと思う。今日の試合も自分たちには17回のチャンスがあって相手は5回。相手が20回もチャンスを作っているならリスクがあると言わざるをえないが、そうではない。FKやCKのチャンスや決定機があった。先ほども言ったが、勝つメンタリティーのところ、ゴールを決めきることが大事だと思うし、または止めきること、そういうところは変えていかないといけないと思う」

 

――マリノスが3~4点を取ってもおかしくない試合だったが、相手は後半に唯一のチャンスを決めた。あのシーンのディフェンスラインの動きについてはどう考えている?

「あのシーンに関しては少し守備ラインが低かったと思う。あのシーンだけではなくて、サッカーは全体を見ないといけない。先ほども言ったが、勝つメンタリティーという意味ではまだまだ足りない。こういう試合が初めてであれば選手たちを褒めていると思うが、こういう試合が何回も何回も起こっている。自分たちはリーグでCKが一番多いと思うが、本当に決めきろうという気持ちをもっと出していかないといけないと思っている」

 

――メンタリティーは経験を積まないと強くならないと思うが、時間もないことについてどう考えている?

「その部分は必ず変えようと思っている。残念なのは今日4万人以上のサポーターのために勝てなかったこと。この敗戦に関してアンラッキーだと思っているのか、それとも本当に勝ちたいと思っている選手がいるのか。そういう選手を今後は選んでいくと思う。このサッカーはただワクワクするとか、アタッキングフットボールをやりたいとかではなくて、これが勝つために一番近い方法だからやっている。今いる選手なら自分がやろうとしているサッカーはできると思っている。ただ、メンタルは本当に勝ちたいのか、本当に悔しがっているのか、ということをもう一度検証しながら見ていきたいと思う。そしてその部分を変えていく」

 

FW 16 伊藤 翔

「効果的にボールを前へ運べていない感じで、前の3人と後ろの距離が離れていた。その中でも前半のチャンスを決めていればなんでもない試合だったけど、今のチームは取り切れないと踏ん張り切れない。同点に追いついてからもあっさり失点してしまった。先制点を取れればベストだけど、それができない試合もある。その時にどうやって勝ち点を取っていくかが問題。今日は最低でも勝ち点1を取らないといけなかった。このゲームを次にどう生かすか。今年は失敗を次に生かせていないことが多いので、そういった修正が必要」

 

MF 14 天野 純

「チャンスを作れていた中で決めるべきところを決め切れなかった。僕も最後のところで違いを作れなかったので責任を感じている。一瞬の隙で失点してしまうのがサッカーなので、難しさを感じた試合でもあった。2失点目も自分のプレスが甘かった部分がある。流れが悪いと言えばそこまでだけど、その流れを自分たちで引き寄せないといけない。今日は代表選手に値するパフォーマンスを見せられなかった。CKの精度も低かったし、自分のプレーには満足していない」

 

MF 6 扇原 貴宏

「ウチにチャンスがあった中で相手にもチャンスがあって、どちらに転んでもおかしくないゲームだった。点を取られたあとも自分たちのサッカーはできていたし、1点返したところまでは良かったと思う。でも結果につなげられず本当に悔しいゲーム。内容的には悪くない中で結果が出ないのは、細かい部分に問題があるから。自分たちのサッカーのベースはできているので、あと少しのところで勝ち切れていない。残り8試合も拮抗した試合が続くと思うので、今日の反省を生かして競り勝っていきたい」

 

DF 26 イッペイ シノヅカ

「僕たちに流れがある状況で失点してしまったのが悔しい。相手のサイドチェンジの精度が高くて、自分のサイドで相手と1対1をする場面が多かった。そこではある程度やらせないことができたと思う。ただ攻撃ではテルくん(仲川輝人)を生かし切れなかった。テルくんを生かせばマリノスの攻撃はもっと脅威になるので、そこは自分自身やり切れなかったのが悔しい」

 

MF 9 大津 祐樹

「今日は(天野)純を前に行かせて、なるべく自由にプレーさせる狙いで試合に入った。守備から試合に入ることを意識して、相手の攻撃の芽を摘むことに関しては良かったと思うし、そこからチームとしてもチャンスを作れていた。試合全体を通しては悪くなかったと思うけど、その中で失点場面だけがもったいなかった」

 

DF 24 山中 亮輔

「個人的にはもっとコンディションを上げないといけないし、競争は激しいので危機感を持ってやっていきたい。ボールには絡めていたので、もっと効果的なアシストやゴールに結びつけられなかったのは僕の力不足。インサイドにポジションを取ってボールを受けていたので、そこからもう一つ結果につなげたかった。正直、チャンスはウチのほうが多かったと思う。今年はこういう試合を何度も落としているので、それは課題だと思う」

 

FW 7 ウーゴ ヴィエイラ

「左サイドで(遠藤)渓太がドリブルからクロスを上げたので、自分はシュートを打つふりをしてドリブルで運んでから打った。でも残念ながら決勝点にはならなかった。僕のサッカー人生は優勝争いすることが多くて、残留争いをするチームにはあまりいたことがない。こんな偉大なクラブが今のような状況になっているのはおかしい。素晴らしいサポーターのために一丸とならなければいけない。我々はプロなので、難しい時こそ一体感を持って戦うことが大事になる」

 

選手・関係者コメントは、複数の報道社を交えた囲み取材から収録されています。
必ずしも本誌記者の質問に応じていただいたものだけとは限りませんのでご了承ください。

 


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