「これがマリノスだという戦いをした」(マルキ)・「リスクを冒さないで攻めて1点差で勝つ。ウチはいつもそう」(俊輔)+中澤・ドゥトラ他 [磐田戦後コメント] 【無料記事】
【試合を終えて】
DF 22 中澤 佑二
「(得点について)シュン(中村)がニアに蹴ると思った。ジュビロのディ フェンスはニアに集中していたので、ファーにこぼれてきたらいいなと思ったら、本当にきた。それだけ。大事なゲームで点を取れたのはうれしい。でも点を取 るためだけにやってきたわけではない。ただ、こういったことがあるのがサッカー。こういうご褒美がなかったら、フィジカルトレーニングはやっていられない (笑)」
樋口 靖洋 監督
「リーグ戦もラスト3になって大事な局面を迎えている。その中で集中力と質の高いゲームができたと思う。ある意味で今シーズンのベストゲームだった。特に守備面で相手の起点となる前田選手、山崎選手にしっかりプレッシャーをかけて、中盤ではしっかりプレスバックしてボールを奪うことができた。なかなか点が取れなかったが、無理に前がかりになるのではなく、経験ある選手がじっくりと1点を取りにいった。天皇杯の翌日、ここ2試合は自分たちのサッカーができていないという話をした。それが効いたかどうかは別として、選手たちも自分たちの本来の力はこんなものではないという思いがあったはず。引き上げてきた選手にも話したが、素晴らしいゲームだった。でも我々はまだ何もつかんでいない。また1週間、いい準備をして今日以上のゲームを見せたい。ホームで歓喜の瞬間を迎えられるように、浮き足立つことなくゲームを戦いたい」
MF 25 中村 俊輔
「昨日の夜にミーティングをして、名古屋戦と長野戦はフワフワした感じだったとマルキから話があった。残り3試合はメンタルが大事だという話をして、みんなで確認した。一つになるチャンスで、成し遂げることができるのは自分たちだけ、と。今日は自分の中では少しパワーが出ない感じもあったけど、メンタルでどうにかなるもの。どうにもならないときはチーム力でカバーすればいい。根気よく、焦れることなく最後まで戦えた。ウチはいつもそう。リスクを冒さないで攻めて1点差で勝つ。ボンバー(中澤)が決めたのもよかった」
FW 18 マルキーニョス
「この試合に勝つという目的意識を持って戦った。全員が全力を尽くして戦って、これがマリノスだという戦いをした。本当に全員がよくやったと思う。自分の考えでは守備はFWから始まる。自分がボールを追って、中盤の選手やDFもそれについていく。マリノスらしい戦いができた。次も今日のように戦えればプラスαのものを得られる可能性が大きくなるゲームだ」
DF 5 ドゥトラ
「今日は本当に全員が今年のマリノスらしい姿勢を見せた試合だと思う。残り3試合がとても重要という認識を持って臨んだ。ないものまで出し切った試合だった。次の試合で優勝が決まるかもしれないということで一番難しいゲームになるだろう。でもウチには経験豊富な選手がたくさんいる。今日のようなゲームをして勝ち切りたい」
MF 7 兵藤 慎剛
「今日は集中したいいゲームだった。球際だったり、シュートを相手に打たせないところだったり、気持ちが出ていた。ぎりぎりのところで体を投げ出すことができていた。この一戦にかける気持ちが見えた。セットプレーが多かったのでチャンスはあると思っていて、(中澤)佑二さんが決めてくれてよかった。前半は右サイドが起点だったけど、後半は左サイドでの展開が多かった。そういう展開でも自分とパンゾー(小林)はバランスを考えてプレーしたし、左で作って右で決める形を狙っていた。」
GK 1 榎本 哲也
「シュンさん(中村)が帰ってきたのは大きい。ボールを取られないキープ力があるので、周りは安心して押し上げることができる。うまくいかない時間帯でも声で周りを動かせるし、自分がスライディングすることで気持ちを伝えることもできる。やっぱり欠かせない存在だなと思った。昨日のホテルでのミーティングもあったし、天皇杯の内容が良くなかったことで逆にピリッとしたところもある。マルキが少し厳しいことを言ってくれて、それがいい緊張感につながったと思う」
MF 8 中町 公祐
「前半の状態を続けていくという判断は時に難しいもの。でも今日は前半から前へ行けていたし、ボールも奪えていた。ハーフタイムにいくつかの確認をしただけで、前半やっていたことを続けようという話だった。距離感がよかったという感覚があったし、相手にやらせていないので圧迫感もない。ウチの圧力に相手が屈しているという感じもあった。何かを変えるというよりも流れがいいからこそリスクマネジメントだけはしっかりしようという狙いで最後までしっかり戦えた」