「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「攻撃力がすごい。半端じゃない」(榎本)・「風間イズムが浸透していると思う」(俊輔) +下平・小林・兵藤他 [川崎戦前コメント] -1,769文字-

【試合に向けて】

MF 10 中村 俊輔

「フロンター レはサイドハーフが中に絞ってSBを高い位置に上げてのボール回しがうまい。それがハマっている。相手はCBとダブルボランチでボールを動かすけど、特に ダブルボランチの(中村)憲剛と大島くんがハンドルになっている。自陣にブロックを敷いているだけだとやられる。でもバラバラに出て行くのが一番危ない。 アントラーズ戦で4点取ったのを見ると、風間イズムが浸透していると思う」

樋口 靖洋 監督

「(齋藤について)ゲームを90分、あるいは予選リーグから決勝トーナメントまでのゲームプランを考えたときに、必要な戦力という判断じゃないかと思う。彼はジョーカーとして使えるタイプ。最近はサッカーに対してストイックに向かい合える。チームが勝つためにどうすればいいかを愛媛FCで学んだのだと思う。
フロンターレはいいチームになっている。自分たちがイニシアチブを握るサッカーを確立した。90分のうちの60分くらいはそれができている。信念を持ってトライしている印象があるし、ブレていない。注意したいのはやっぱり中村憲剛。つまり出し手のところ。彼はすべてのスタートに必ず関わっている。大久保もレナトも小林も、すべては中村憲剛から始まる。(大久保について)W杯メンバーに選ばれるだけの力がある選手であることは間違いない。あれだけ点を取っているし、ゲームを作る部分にも参加できる。おそらくJリーグでは一番のストライカーだと思う。選ばれるべき選手という意味で、驚きはない。対戦相手としては非常に怖い選手になる。
去年は最後に等々力で負けて優勝を逃した。等々力という場所は一生記憶に残ると思う。それくらい悔しい思いをした場所。F・マリノスに関わる人全員が忘れられないと思う。もしかしたら天皇杯で優勝したことよりも記憶に残るかもしれない。反骨心というエネルギーにして戦わないといけない」

 

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DF 22 中澤 佑二

「去年、等々力で最後に負けている。その悔しさを晴らすことをエネルギーにしてやってきた。それが本当にエネルギーになっていることを証明しないといけない。本当に悔しかったメンバーが何人いるか。相手は(大久保)嘉人に点を取らせて気持ちよく送り出したいと思っているはず。ウチのモチベーションは去年ここで負けたこと。勝ち点を積み上げておかないといけない。混戦だからいいけど、すぐに抜け出すチームが出てくる。そうなると目標が優勝争いから残留になってしまう」

 

DF 13 小林 祐三

「月並みな表現だけど、絶対に負けられないゲームになる。いつもそうだけど、それが特に色濃くなる。中断期間前最後の試合ということと、数字の上でも負けたらまずい。残留争いをしたくないというモチベーションではダメ。そんなところにモチベーションの所在は求めていないから。そんな中でもレナトとの対戦は楽しみ。Jリーグでは一番のドリブラーだと思う。右サイドも含めてナンバーワンじゃないかな。あの選手に対して、どちらのサイドを切るとかはない。どちらにしても抜ききるスピードがあるから。いろいろな意味で注目度が高いのはいいこと」

GK 1 榎本 哲也

「フロンターレは攻撃力がすごい。半端じゃない。いまのJリーグの中で一番厄介な相手だと思う。大久保選手がW杯メンバーに選ばれて、チームとしてもノっている。周りからの注目度が高い試合になると思うので、そういう雰囲気に呑まれないことも大事。嫌な選手がたくさんいるし、攻撃がとにかく分厚い」

MF 7 兵藤 慎剛

「誰がスタメンで出るのかわかりにくい状況になっているけど、だからこそ自分も含めて全員がいい準備をしなければいけない。先週は明治大との練習試合に出たのでコンディションも悪くない。システムやスタイルに関係なく、常に試合に出る選手にならなければいけないと思っている。通算200試合は通過点だし、ウチには450試合出ている選手もいるから、これからが大事」

DF 23 下平 匠

「フロンターレは攻撃力があるチームなので、まずは守備が大事になる。一瞬でも油断したら失点してしまうので気をつけたい。2トップは個人能力が高くて、中盤にはパスを出せる選手がたくさんいる。カウンターも鋭いので、こちらが攻めているときのリスク管理も重要になってくると思う」

 

 

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