「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「前節のゴールはめちゃくちゃ嬉しかった」ファビオ・「勝ち続けるしかない」下平+齋藤・三門・アデウミソン他 [浦和戦前コメント]

【試合に向けて】
エリク モンバエルツ 監督

「この3連勝は戦術面、フィジカル面、メンタル面とそれぞれの分野で我々が高いパフォーマンスを発揮した結果だと思う。その中でも特にメンタルの部分が大きかった。メンタルを養うことは日々の練習から取り組んでいるが、選手個々がもともと持っている資質の部分も大きい。それをチーム全体として発揮できた結果だった。でも、このパフォーマンスを続けなければいけない。勝ち続けることが難しい。
鳥栖戦に出場した中村と伊藤のパフォーマンスはとても良かった。フィジカル的にも戦術的にも私が期待していたことをやってくれた。ただ、私はレギュラーをグループで考えている。日本ではスタメンの11人という意識が強いが、私はチームの中の14~15人がレギュラーと考えている。この前の試合にアクシデントで出ていなかったラフィーニャや喜田、あるいは兵藤や栗原や藤本もレギュラーのグループにいると考えている。
(中村のプレーについて)鳥栖戦ではポジショニングが良かった。前にプレーしようとして、スピードを上げる意識があった。動きながらプレーしてチームの攻撃を作っていた。我々のプレーはスピードアップをベースにしていて、全員が相手の背後を狙うプレーに関わらなければいけない。中村は横方向のプレーが少なく、前へ、裏へプレーしていた。ハイレベルな選手はチームにスピードを与える。チームの攻撃を止めるのではなく進めることが必要。
(中村は浦和戦もトップ下で起用するか?)おそらく。
浦和はJのトップのチーム。勝つためには戦術的にもフィジカル的にも高いパフォーマンスが必要で、特にメンタル面で強いものがなければ勝てない。浦和は1stステージ優勝していて、我々よりも先を行っているチームだ。前回はアウェイだったので、ボールを奪ってからの速攻をベースに戦い、チャンスを作って点を取った。今回はホームなので遅攻の局面と守備への切り替えが重要。チームとしても個人としてもビッグゲームになるのは確かだ」

GK 21 飯倉 大樹

「3連勝しているけど、あまり価値はない。これで自分たちが上位にいるなら違うけど、下位から中位になっただけ。2ndステージのスタートが悪かったので、それを少し取り返しただけだと思う。ただ、この3試合は明らかに失点が減って、そのうえで得点できている。価値というよりも、安定した戦いができているということ。浦和戦は1stステージのチャンピオン相手に自分たちを試すいい機会。浦和や広島のようなサッカーをする相手に先制されると厄介。特に今年の浦和は落ち着いたゲーム運びをする印象があるので、先制点が大事になる。浦和のようにスタイルがあるチームとの対戦は楽しい」

MF 11 齋藤 学

「ウチのサッカーを体現する上で、運動量や切り替えを早くすることが重要なのは間違いない。それに対してしっかりと取り組んだ結果が3連勝だと思う。勝てない時期があって苦しんだけど、その時間があるからいまがある。苦しい時期をみんなで乗り越えたことに意味があるし、だからこそ今度は勝ち続けたい。相手は上位のチームで強いと思うけど、まずは自分たちのサッカーを続けること。ホームでレッズに負けるわけにはいかない」

DF 5 ファビオ

「前節のゴールはめちゃくちゃ嬉しかった。DFは主に守ることが仕事でゴールチャンスはセットプレーの1~2回しかない。(中村)俊輔がいいボールを入れてくれて、自分も止まることなく動きながら合わせることができた。個人的にはいい気分のまま浦和戦に臨める。浦和はずっと同じやり方なので特徴はわかっている。技術が高いチームなので、こちらがミスをして隙を見せると勝てない。いまの成績や順位にはまったく満足していないので、もっと勝ちたい」

 

 

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MF 6 三門 雄大

「ボランチでもトップ下でもプレーする準備はできている。いろいろなポジションで起用される難しさはあるけど、監督に期待されて嬉しくない選手はいない。その期待に応えるためにも結果を出したい。9試合勝ちなしの時期があって、あらためて必死にプレーしなければ勝てないことがわかった。3連勝の最中はピッチに立っている選手は誰一人として手を抜いていなかった。浦和は特殊な相手だけど、まずは必死に戦うことが勝つための前提になる。鳥栖戦ではシュンさん(中村)が我慢して前にいてくれたのでやりやすかった。ビルドアップが難しい場面もあったけど、そのときは(伊藤)翔とシュンさんが裏を狙ってくれるので、長いボールも出せた。浦和戦ということでシュンさんが下がりたくなる場面もあるだろうけど、後ろにいる自分たちがどれだけ前に押し出せるか。相手をかわす技術はすごいので、後ろから出て行きやすい。シュンさんが前にいることで安心して前にボールをつけられる」

DF 23 下平 匠

「浦和には低い位置でボールを持たれていても問題ない。ただ、どこかでスピードアップしてくると思うので、そのタイミングでどれだけプレッシャーを与えられるかどうか。前回の対戦ではカウンターのいい形で先制できたけど、そのあと押し込まれて逆転を許した。今回もボールを持たれるかもしれないし、そのときは我慢も必要になる。3連勝したとはいえ、上位はまだまだ遠い。上位のチームに近づくために、ウチは勝ち続けるしかない」

FW 39 アデミウソン

「3連勝の勢いで浦和にも勝ちたい。前回の対戦では良い形のカウンターで先制できたが、そのあとに逆転されてしまった。今回は違う結果にしたい。槙野は良い選手だと思う。高さがあって、球際の強さもある。攻撃の場面でフリーにすると、ウチのペナルティエリアに入ってくる力もある。前回の対戦では少しちょっかいを出されたけど、今度も同じなら次は自分からちょっかいを出せばいい(笑)。それを楽しんでプレーすればいいと思う」

 

 

 

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