「もう一度ゼロから頑張ろうと思った」(飯倉) 試合直前インタビュー:中澤・熊谷・榎本哲、他
【voice of players（札幌戦に向けて） GK 21 飯倉 大樹】
チームを勝たせてアピールしたい
――出番が巡ってきそうだが
「どういう形で試合出場のチャンスが来るかはわからない。テツくん（榎本）が水曜日にけがをしたときも、たいしたことないと思っていたから。出るからには責任を持ってプレーしたい」
――ここまで苦しい時間だったと思う
「試合に出られなくなったのは、自分に何かしらの原因があるから。あのときは失点も続いていたし、チームとしての流れも悪かった。テツくんは良いパフォーマンスだったと思うし、自分ももう一度ゼロから頑張ろうと思った」
――札幌戦での目標は？
「勝つこと。チームが勝てばそれでいい。負けたら意味がないし、負けて自分がアピールできることはない。チームを勝たせることで自分をアピールしたい」
【明日の試合に向けて】
樋口 靖洋 監督
「（榎本が負傷してしまったが）飯倉大樹はずっと安定してやってきている。試合から離れているときも意欲的にやっていた。しっかり準備してくれていると思っている。彼にとってはチャンスだと思ってやってほしい。ウチのGKグループはいい準備をしてくれていると思っている。
（札幌戦でJ1通算400試合出場を達成する中澤について）たいしたもん。特に彼はJ1だけで400試合だからすごい。自己管理がしっかりできる選手で、常に安定したコンディションを維持できている。それは日頃の努力の賜物だと思う。彼は高すぎるでもなく、低すぎるでもなく、客観的に自分を見ることができる。初めてプレーを見たのは彼がブラジル留学から帰ってきてマリノスの練習に参加したときだったけど、当時からそういうところがあった。
（残り2試合に向けて）柏戦の敗戦で3位以内に入ることが厳しくなった。というか、かなり難しくなった。ここからは二つの目標を持って戦っていきたい。一つはチャレンジするということ。残り2試合に勝てば何かが起きるかもしれない。でも二つ勝たないと何も起きない。あともう一つはチームとしてやるべきことを積み上げるということ。その結果として天皇杯につなげていきたい。練習前にはしっかり準備して残り試合を戦おうと選手に話した。特に札幌はホーム最終戦だし、ドームという特殊な環境なので注意したい」
DF 22 中澤 佑二
「（400試合出場を達成すれば歴代10人目だが）もっといそうですけどね。ただ、まだまだ上がいる。ナラさん（楢崎）はこの前500試合出場を達成していた。僕がその数字に到達するためには最低でもあと3年やらないといけないわけだから。とりあえず気がついたら300試合を超えていて、また気がついたら350試合を超えていた。400試合という数字は特に意識していなかった。3年間何もやっていなかったので、その3年間があればもっと数字は伸びていたかもしれない（苦笑）」
FW 11 齋藤 学
「ここ2試合はいい動きができていると思う。あとはゴールだけ。それも少しずつ近づいている予感があるので、今度こそ結果を出したい。五輪が終わってから点を取っていないことはすごく気になっている。ただ、そればかりを気にしていてもしょうがない。ゴール以外にも仕事はある。いい流れやチャンスを作ることはできているので、それを続けながら点を取りたい」
MF 7 兵藤 慎剛
「ここまで全試合に先発出場できたので、最後までやりきりたい思いは強い。でも去年はフルタイム出場できたので、それよりも少し時間が減ってしまった。それでもずっと使ってくれた監督にプレーで応えたいと思う。札幌は降格が決まっているので失うものは何もないはず。それにホーム最終戦はどのチームでも勝って終わりたいもの。負けたり引き分けるとセレモニーが微妙な空気になるから。ただウチとしても負けるわけにはいかないので、全力で勝ち点3を目指したい」
MF 28 熊谷 アンドリュー
「柏戦では雨の影響もあって、あまり自分のプレーを出せなかった。札幌戦では攻守ともに持ち味を出したい。まずはCBの前の位置でしっかりセカンドボールを拾うことを考える。そうすれば攻撃回数が増えるし、ピンチも減るはずだから。あとはテンポを変えるような縦パスを狙っていく。かなり厳しいけど数字上は3位になれる可能性があので、プロとして最後まであきらめずにプレーする」
GK 1 榎本 哲也
「この前の試合前から右太もも裏に違和感があったんだけど、それとは違う右足首をひねってしまった。完全に体重がかかってしまって、途中で足を抜かなかったらもっとひどくなっていた。とりあえず脱臼や骨折ではないので、ねん挫だと思う。しっかりプレーできない以上はピッチに立つことはできない。できれば残り2試合も出たかったけど、仕方がない」
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