「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「色気づかなくてもいい。バラバラになったらやられる」(栗原)・「(中澤と栗原のコンビについて)最強で最高」(榎本) [川崎戦前コメント]

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(下平について)今週末は無理だ。(新井)一耀は先日の仙台戦で、左SBとして初めてプレーしたばかりなので評価は難しい。でも初めてのわりには上手く対応してくれた。いまは良い守備をできている。ゲーム中に起こることにしっかり対応できている。カウンターでもチャンスを作れているが、ボールを持ったときのクオリティを上げたい。後ろのメンバーが替わって良い面と悪い面がある。何かを獲得すると何かを失ってしまう。それとMFのところで3人が横並びになっていたので修正したい。

(川崎Fについて)いまトップのチームだ。攻撃面でのクオリティに優れたチーム。たくさん動きがあって、素早い攻撃を仕掛けてくる。攻撃を軸にチームが作られている。いいチームだと思う。戦う上ではバランスが大事になる。彼らの戦いをさせないためにいい守備をすることも重要だが、それだけになってはいけない。自分たちでボールを保持する時間も作らなければいけない。もちろん相手をリスペクトしているが、恐れてはいない。自分たちのやるべきことをさらにレベルアップすることが大事」

 

DF 4 栗原 勇蔵

「いま首位のチームと戦う。自分たちは優勝の可能性が消えたチームだけど、調子を上げてきた中で強いチームと戦えるのは楽しみ。どうやっても盛り上がるゲーム。このカードは『フロンターレの攻撃とマリノスの守備』という形でいつもプレッシャーをかけられる。でも、まさにそのとおり(笑)。失点しても勝てればいいけど、無失点ならなお良い。(大久保)嘉人さんや小林悠は隙あらばゴールを決められる選手。その迫力はJでもトップクラス。でも、だからこそいつも以上に集中して守れる。フロンターレには長く培ってきた攻撃力があるし、それに対抗するには守備力しかない。フロンターレ戦に関しては色気づかなくてもいい。バラバラになったらやられるし、チームとして戦いたい。去年の開幕戦はウチのチームとしてやり方が浸透していなかったし、メンバーもいまとは違う。まったく参考にならない。最近3~4試合は自分にとってこれ以上ないくらい結果を出せていると思っている。それをどこまで続けられるか、上位と対戦して結果を出せればさらに良い。スタメンで出始めた頃よりも緊張感は増している。(J1通算300試合出場について)入団してからのひとつの目標だった。時間はわりとかかってしまったけど、ここまでこれてよかった。300試合出る選手が一流選手というイメージがあった。毎年30試合出ても10年かかるわけだし、DFは途中交代で出場するチャンスも少ない。節目でフロンターレと対戦できるのはうれしい。コンビネーションがすごいし、個人技も高い。90分間集中して、1分でも隙を見せないようにしたい」

 

 

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GK 1 榎本 哲也

「フロンターレの攻撃力はすごい。でも、ウチはそういう相手のほうが良かったりもする。完封はいつまでも続けてできるわけではない。ほんの少しの気の緩みから失点するもの。だからいつも怖さを持っている。ただ、いまは守るときの役割が明確なのでやられる気はしない。(中澤と栗原のコンビについて)最強で最高。お互いのスキルだけではなく、3人で最高の関係性を築けていると思っている。10年くらい一緒にやっているのは自分の強みでもある。フロンターレ戦は会社の人がたくさんのお客さんを集めようと頑張ってくれているし、そういう試合でピッチに立てるのは最高の喜び」

DF 22 中澤 佑二

「相手は優勝争いしているチーム。それに対してウチは結果を出せずにいたけど、神戸戦で失点ゼロに抑えて少し流れが変わってきた。選手たちが本来のリズムを思い出してきた。セットプレーで点を取れていることが大きい。先に失点すると盛り返すのは難しい。(榎本と栗原について)二人はめぐってきたチャンスをモノにしたいという思いで練習から一生懸命やっていた。自分たちは長いこと一緒にやってきたのであらためて何か言う必要はないし、(栗原)勇蔵は僕の癖もわかっている。自然とお互いの動きを助け合える。勇蔵はマリノス加入同期だしね(笑)。

 ブロックを作った守備だけだと好き放題ボールを回されてしまう。でも中途半端に出て行くと一番危ない。我慢する時間はどうしても出てくる。マリノスは失点ゼロが当たり前のチームだし、それは相手がどこでも変わらない。相手の中で(大久保)嘉人が一番危険。自然と意識してしまうけど、小林は日本代表に選ばれている選手だし、出し手には(中村)憲剛もいる。特定の選手だけにマークが集中するとやられてしまう。1秒も隙を与えないようにしたい

MF 8 中町 公祐

「パスを回されている時間帯でも、こちらがペースを握れていると思えるかどうか。あとは相手にストレスを感じさせるようなカウンターや、動き直させるような守備をすることが大事。選手で言うと、(中村)憲剛さんが前にいるか後ろにいるかで変わってくる。パスの出どころがどこにあるかを見極めてプレーしたい。ウチには何人かフロンターレと対戦したことのない選手がいる。そこにはしっかり声をかけていきたい」

FW 16 伊藤 翔

「ようやくいい流れになってきた。そのタイミングでフロンターレ戦を迎えられるのは楽しみ。フロンターレに対する戦い方は、FWとしてはもっと相手ゴールに近い位置でプレーしてゴールを狙いたいけど、チームが勝つために何をすべきかわかっている。自分のエゴを抑えてでもやるしかない。あとはカウンターで少ないチャンスをモノにするか、セットプレーから一発を狙いたい。コンディションは悪くない。でも暑さにビビっている(笑)」

DF 15 新井 一耀

「いろいろなポジションを経験させてもらって、自分のプレーの幅を広げるいい経験になっている。どこのポジションでも結果を出すことが一番大事だと思っている。(左SBについて)ナビスコカップの仙台戦で、人生で初めてやった。守備はなんとか対応できたけど、ボールを動かす場面ではミスが多かった。自分たちでボールを持つ時間を作りたいところでのミスを減らしたい。相手は首位のチームで、持っているものをすべて出さないといけない。小林選手への対応が大事になるし、いい判断とコーチングで守りたい」

MF 11 齋藤 学

「勝つためにプレーする。耐える時間は必ずあるだろうし、そこはチーム全体で耐えないといけない。あとはセットプレーやカウンターでワンチャンスを生かすしかない。いまは前からのプレスがなかなかハマらないので、どうしても守備のブロックが下がってしまう。そうすると相手ゴールが遠くて難しいけど、それでも自分や(遠藤)渓太がボールを持って行かないと攻撃にならない。誰にでもプレーの波はあるけど、キレがない状況でも結果を出せていることをポジティブに捉えている。ゴールを決めることがサッカーで一番難しいことだから。フロンターレ戦でも結果を出したい」

 

 

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