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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

この布陣と11人で連勝街道を突き進むのであれば、それが正解 [2nd2節福岡戦プレビュー]

 

 

今週に入って中村俊輔が全体練習に合流した。慢性的な痛みを抱えている両足首を指さして「まだ痛い」と話すが、練習を見ている限り大きな問題はなさそうだ。居残りシュート練習を行い、リスタートの練習では精度の高いキックを連発。指揮官の起用法次第では先発でピッチに立つことも十分に可能だろう。

 ただし、チームには目に見えない“流れ”が存在する。エリク・モンバエルツ監督は「勝っているときはあまりメンバーを代えないのが私の基本的な考え方」と言い切る。これまで1年半の取材であまり聞いたことのなかった台詞だが、それに従うならば3-0で勝利した湘南ベルマーレ戦から大きな変更はないのだろう。

たとえば前線にストライカーを2枚並べる布陣である。監督曰く「やっていること、私の考え方は変わらない」。ただし、これまで前線で起用されていた1トップとトップ下の選手の人選によって、プレースタイルやエリアが少なからず変化する。言い換えるならば、これまでの[4-2-3-1]のトップ下でカイケを起用するということ。あるいは[4-4-2]の2トップの一角に中村を起用しても、おそらく下がった位置でのプレーが多くなるだろう。したがって[4-4-2]も[4-2-3-1]も大きな違いはない。

チームには2トップタイプのストライカーが多く存在する。前出のカイケを筆頭に伊藤翔や富樫敬真も頑強な1トップではない。大けがで登録抹消したラフィーニャもそうで、昨季在籍したアデミウソン(現・ガンバ大阪)も同じだ。彼ら全員とも、近くにいる選手とのコンビネーションで局面を打開していく、あるいはゴール前での得点を狙うプレーヤーたちだ。いずれも単独で相手守備陣を打ち破るほどのパワーは持ち合わせていない。

明日のアビスパ福岡戦も湘南戦と同じ11人が先発に名を連ねる。その湘南戦で富樫とマルティノスが負傷し、水曜日までは別メニュー調整だった。その場合、2トップはカイケと伊藤が組み、右MFには仲川輝人が起用される可能性があった。しかし、両選手とも木曜日以降は全体練習に合流し、試合出場も問題ない。

 

 

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 復帰した中村はベンチスタートの見込みだ。湘南戦はスコアだけ見れば3-0という完璧な試合だっただけに、納得できる部分もあるだろう。モンバエルツ監督は「チームがより良いパフォーマンスを発揮する組み合わせを探すことが仕事」と話しているが、それは間違いない。この布陣と11人で連勝街道を突き進むのであれば、それが正解なのだろう。もっとも、これまで2トップタイプのストライカーを1トップとして起用し続けてきた理由については説明できないだろうが。

個人的な見解では、湘南戦は3-0というスコアほど価値のある勝利ではなかった。カイケやマルティノスがゴールに絡んだことには意味があるが、チームとしての組織力は決して高くなかった。相手に助けられた部分も大きい。それは今節も同じになる可能性があり、勝ち点獲得に苦しんでいる福岡のパフォーマンス次第だ。[4-4-2]は相手ゴール前の迫力が増す一方で、[4-2-3-1]のときほどビルドアップに人数が関われないという難点もある。

新たな布陣と中村を組み合わせる作業は、一朝一夕で解決できることではない。

 

 

 

 

 

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