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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

前田直輝が今季初先発。齋藤との比較に意味はない。前田は前田の仕事をするのみ [3節鹿島戦プレビュー]

 

勤続疲労とでも言うべきか、齋藤学に故障が発生した。そのため鹿島アントラーズとのアウェイゲームに帯同しない。コンサドーレ札幌戦が終わってからもトレーニングを続けていたが、水曜日の練習中に違和感を訴えて早めに切り上げた。試合前日となる木曜日の練習には参加できず、エリク・モンバエルツ監督は遠征帯同について「NOです」と欠場を明言した。

右ふくらはぎの故障だが、長期離脱にはならない。むしろ、そういった事態になることを未然に防ぐためにこの一戦を回避するという考え方が正しい。来週からはルヴァンカップも開幕し、リーグ戦も続いていく。長いシーズンは始まったばかり。トータルで考えての判断だ。

齋藤はここまで無得点ながら、逆転勝利を飾った浦和レッズ戦で2アシストを記録。天野純のCKから生まれたウーゴ・ヴィエイラのゴールも、時間を巻き戻せばCK獲得は齋藤の突破とクロスが起点だ。前節の札幌戦でも1アシストを記録し、残る2ゴールにもしっかり絡んだ。考え方次第ではここまで挙げた6ゴールすべてに関与している。ほかの誰がいなくなるよりも痛いのが事実だろう。

ただし「齋藤学が戦術」という意見は否定しておきたい。齋藤はあくまで最大の武器でしかない。

 

 

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戦術とはまったく異なり、最も殺傷能力の高い能力を持っているのが背番号10である。不在となれば、実効性もさることながら相手に与える精神的なプレッシャーも変わってくるだろう。それでも、代役として出場する選手がやるしかない。

 齋藤の離脱によって、前田直輝が今季初先発を飾る。練習では主力組の右サイドに入り「相手のSBと1対1になったときに勝てるかどうか。サイドで出場する機会をもらえたら、そこにこだわりたい」と意気込んだ。プレシーズンから結果を出し続けたことで出場のチャンスを勝ち取り、開幕戦でも決勝ゴールという大仕事をやってのけた。次はスタメンで何をできるか。齋藤との比較に意味はない。前田は前田の仕事をするのみだ。

右サイドから左サイドにスライドするマルティノスにも快活なパフォーマンスを求めたい。ここまでの2試合は目に見える結果を残せず、好調な攻撃陣において少し出遅れ気味の内容だ。それでも単独で30~40メートルの長い距離を運べるドリブルは、彼にしかできない芸当である。個を戦術に例えるならば、齋藤よりもマルティノスのほうが適当。苦しい局面をはね返すために欠かせない選手だ。負傷から復帰する金井貢史との関係性にも注目したい。

 相手のレベルを加味したとき、難しい一戦になるのはどの選手も理解している。試合前日に突然、伊藤翔の起用を示唆する練習が行われたことからも、指揮官にも思うところがあるのだろう。ベンチには栗原勇蔵や高野遼が入る模様で、リスクヘッジを意識しているのが透けて見える。勝利を目指す中で、劣勢の展開になったとき、いかに立ち回るか。戦略が大事になる。

 

 

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