『J番記者による大忘年会2017』~タグ祭り!~12/18渋谷で開催

「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ミロシュ・デゲネクのロングスローはあまり飛ばなかった [3節鹿島戦レビュー]

 

ミロシュ・デゲネクのロングスローはあまり飛ばなかった。タイキャンプ終了後にチームに加入して以降、デゲネクがスローインを投げる機会はたしか一度もなかった。少なくとも筆者は宮崎キャンプでも、その後の練習試合でも、一度も見ていない。どうやらチームメートやスタッフも同じだったらしい。試合後、栗原勇蔵は「ビックリした」と話した。おそらく飛距離に驚いたのだろう。誰もが知らなかった秘密兵器は、残念ながら不発に終わった。

 失点場面について、エリク・モンバエルツ監督は「ミスを犯して得点を与えてしまった」と振り返ったが、どのミスを指しているかは不明だ。たしかにボールを奪いかけたが、天野純とデゲネクが交錯するような形で相手ボールに。ミスと呼ぶにはやや不運なシーンだった。クロスに対しての松原健は、たしかにマークミスを犯した。クロスがニアサイドでクリアできていれば表面化しなかったミスだが、精度の高いボールが供給された時点でマークミスは致命傷となる。チーム戦術でもグループ戦術でもなく、個人戦術の類だ。

それでも「我慢比べのところでウチも集中力高く守れていた」と中澤佑二は一定の評価を与えている。中澤とデゲネクの両CBはほとんど隙を見せず、その前方の喜田拓也と天野もしっかり防波堤となっていた。失点場面以外のピンチは金崎夢生のシュートがポストを直撃した53分くらいだろう。チームとして守備意識高く守り、特に前半は五分の戦いを演じた。

 

 

下バナー

 

ただし、チャンスがほとんどなかったことも事実。80分に右サイドにポジションを移していたマルティノスのパスにウーゴ・ヴィエイラが反応するも、フィニッシュを決め切れず。ここまでワンチャンスを生かしてきたストライカーだが、二度あることは三度なかった。今季初出場となった遠藤渓太も一度だけ左サイドを突破したのみで、全体的には試合に入り切れなかった印象だ。

「(齋藤)学がいなくてもある程度は戦える」と言ったのは伊藤翔だ。まさしくそのとおりで、この試合の出来は決して悪くなかった。悪くなかっただけに、悔しい敗戦である。手も足も出なかったわけではないが、結果は勝ち点1すら取れなかった。天野は「また越えられなかったという感じ。なんか勝てない」と首を横に振った。惜しかったという手ごたえではなく、勝てなかった無念さが先行する。

新しいマリノスは初めて負けた。開幕から2連勝の好スタートを切ったが、ずっと勝ち続けられるわけではない。これからも引き分けや負ける試合もあるだろう。そこから何を得るか。ここで失うような自信は、自信とは言わない。ルヴァンカップを挟むことになるが、次節はチームのリバウンドメンタリティを問われるゲームになる。

 

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ