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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

気がつけば順位表の上から3番目にいる。なかなかの居心地だ[J21節 札幌戦レビュー]

 

下位チームとの連続対戦の最後はコンサドーレ札幌だった。前節のアルビレックス新潟戦で3試合ぶりに勝利し、意気揚々のアウェイの地に乗り込んだ。出場停止の金井貢史から松原健のスイッチだけでなく、1トップやダブルボランチにも手を加えて臨んだのは「フレッシュな選手で高いインテンシティを発揮するため」(エリク・モンバエルツ監督)である。

 しかし蓋を開けてみると、序盤は新潟戦と同じように相手にインテンシティで上回られてしまう。新潟ほど高い位置からプレッシャーをかけてきたわけではないが、局面での出足やアグレッシブさは札幌が上。セットプレーから都倉賢に決定的なヘディングシュートを許し、その後もロングボールを効果的に使う相手に苦しめられた。ここで失点していたら試合展開は大きく違うだろうが、持ち前の耐久力を発揮して前半無失点を実現した。

そして後半に入ってから主導権を握り返す地力の高さが、今のマリノスにはある。きっかけはセットプレーだった。天野純の左CKは走り込んだ扇原貴宏にピタリと合った。天野にとっては3試合連続で得点に絡んだことになり、試合をこなすごとに存在感を増している。90分間常に高いパフォーマンスを示すわけではないが、90分間のどこかで決定的な仕事をしている。とても重要なことだ。

ゴールした扇原について。前々節の清水エスパルス戦でセットプレーから失点し、その得点者のマークを担当していたのが扇原だった。つづく新潟戦では半ば懲罰的に先発を外れたが、先発復帰となった札幌戦で面目躍如のヘディングゴールだ。「ヘディングは苦手」と笑ったように身長ほど強くないのだが、同い年でキャンプでは同部屋の天野との呼吸はぴったりだ。

 

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 さらに、意欲的なオーバーラップを見せた松原健のクロスが相手GKのオウンゴールを誘った。後半に関しては逆サイドの山中亮輔とともに何度もタッチライン際を駆け上がった。前半は両選手とも攻撃参加を自重していたが、そういった判断を自分たちでできるのがマリノスの強みである。考えながらプレーを選択し、効果性を発揮する。言葉にするのは簡単でも、行動に移すのは意外と難しい。

これで11試合負けなしとなり、8勝3分というかなりのハイペースで勝ち点を積み上げてきた。サンフレッチェ広島戦や清水エスパルス戦のようにリードを守りきれず、勝ち点2を失った試合もあるが、トータルで考えると上出来と言える。少なくともその2試合の落ち度は、その後の2連勝によって払拭された。

気がつけば順位表の上から3番目にいる。なかなかの居心地だ。中位以下のチームから手にした勝ち点3が多いため油断や慢心は禁物とはいえ、勝ち続けることで自信という名の鎧を手にできる。新潟戦や札幌戦のようにスコアレスの状態でもまったく動じないのは、後半に入って点を取って勝っているという成功体験によるところが大きい。

次は中3日でサガン鳥栖を迎え撃つ。その後はヴィッセル神戸、そしてFC東京といわゆる中位に位置しているチームとの対戦が続く。ここでも取りこぼさずしっかり勝ち点を上積みできるのならば、9月以降が楽しみになる。何かしら具体的な目標も見えてくるだろう。

今はそのための土台を築いただけ。ここからの3試合を戦い終えた段階でどの位置につけ、残り10試合を迎えるか。今まで通り一戦必勝を繰り返していくべきだ。

 

 

 

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