「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「応援してくれる人、信じてくれる人、支えてくれる人を、自分の力で笑顔にできる1年にしたい。顔は30歳とイジられるけど」(喜田)他 [FC東京戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「(神戸戦について)特に後半に自分たちが作っていたチャンスの数から考えると、勝ち切らなければいけないゲームだった。チャンスを作れていない状況ならば何か考えなければいけないが、神戸戦では決め切る部分の力が足りなかった。ただ一つ言うと、中央からの攻撃を増やさなければいけない。それは残りのシーズンで改善しなければいけない部分になる。その中で私は、今いる選手たちが最大限の力を出せるように考えていく。

(1トップの争いについて)すべての可能性がある。FWの選手はそれぞれ特徴が異なる。ゲームによっては、前線でより運動量が多く、ボールを受けてコンビネーションプレーを出せる選手が必要な場合もある。我々のベースは連動性やコンビネーションによる攻撃。それを出すために常にボールに関わる仕事が求められる。ゲームによってはメンバーを替えて、違う機能性を出さないといけない。(前田)直輝は真ん中でもサイドでもプレーできるポリバレントな選手。どの位置からでもオフ・ザ・ボールの動きが素晴らしい。オプションの一つとして考えている。

(FC東京について)いいチームだと思う。ただ、結果という面では彼らの望むものではないかもしれないが、能力の高い選手がそろっている。前回の対戦からシステムが変わった。ボールをしっかりつないで攻撃してくるチームで、前線には能力の高い大久保嘉人や前田、(ピーター)ウタカといった危険な選手がいるが、我々にはボンバー(中澤)とミロシュ(デゲネク)という国際経験ある選手がいる。自分たちがシステムや戦い方を変えることはないし、コレクティブなやり方で対応したい」

 

MF 10 齋藤 学

「やるべきことは変わらない。しっかり守備からスタートして、バランスを取りながら攻撃したい。ただFC東京はシステムを変更して、守備の時は5バック気味になる。引かれた相手をどう崩すか。これは前節の神戸戦と同じ課題になる。ボールを奪ったあとの最初のパスを前へつけることが大事だけど、熱い時期なのでマイボールの時間を長くしたいという気持ちも出てくる。そのあたりのバランスは状況によるので、選手同士でしっかり話したい。負けなしが続いていることよりも、残り試合をどれだけ勝てるかが重要」

 

MF 14 天野 純

「ゴールやアシストはあまり意識していないけど、すべてのパフォーマンスを上げていって、オマケとして数字が伸びればいい。5ゴール5アシストという目標は最低限の数字。最近、自分が思い通りにプレーできるレベルに達してきたという手ごたえがある。今までは思い描くプレーの半分も出せなかったけど、8割くらい出せるようになってきた。絶対にボールを奪われない感覚になる。大学の時はよくあったけど、プロになってからはあまりなかった感覚。今はすべてが見える。その中で具体的に違いを生み出していきたい」

 

DF 34 ミロシュ デゲネク

「(豪州代表選出について)この2試合に向けて選ばれたことが嬉しいし、誇りに思う。自分のコンディションは良いので、豪州代表として仲間をヘルプしたい。代表チームは家族のような存在。みんなが助け合ってプレーできている。豪州代表のキーマンは23人全員だ。年齢的にもバランスの取れたチームになっているし、将来的なチーム作りもできている。単純に日本よりも多く点を取れば勝てる。でも、まずは今週のFC東京戦に向けて集中したい」

 

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MF 5 喜田 拓也

「(23日に23歳の誕生日を迎えて)仲間の素晴らしさを感じるし、感謝の気持ちが湧いてくる。いろいろな人に支えられていることを実感できる日。応援してくれる人、信じてくれる人、支えてくれる人を、自分の力で笑顔にできる1年にしたい。顔は30歳とイジられるけど(苦笑)、毎年早いのでうかうかしていられない。チームと一緒に成長して、みんなと一緒に大きなことを成し遂げたい。プロ入り後の2年間は試合に出られず苦しかったけど、それも意味があったと思っている。うまくいくことの方が少ない。し、その時の振る舞いも意識している」

 

FW 17 富樫 敬真

「神戸戦でのチャンスはうまく足に当てることができなくて枠に入れられなかった。ゴールチャンスは何度もあるわけではないので生かさないといけない。もし次のFC東京戦で先発チャンスをもらえたら、けがから復帰してすぐのタイミングの先発とは違う。客観的に考えて、今はやれる自信がある。チーム内の競争は激しいけど、そこでブレてはいけない。試合が始まったらチームが勝つためにプレーする。でも今回は、強引に行ける場面があったら行きたいと思っている。強引に言ってもやれるフィジカルの状態になってきた」

 

MF 6 扇原 貴宏

「前回のFC東京戦は堅いゲームになった。明日の試合も我慢比べになるかもしれないけど、先に焦れたほうが苦しくなる。慌てずにゲームを進めたい。システムがミスマッチなのでお互いにボールを持てる展開になると思う。自分たちがボールを持っているタイミングで何ができるか。神戸戦では自分の感覚がフィットせず、距離感がつかめずにミスが多かった。ゲームをコントロールしなければいけないポジションなので、今度はしっかりプレーしなければいけない」

 

DF 27 松原 健

「対面する太田宏介選手はクロスの精度が高い。フリーでクロスを上げさせてしまうとゴール前が苦しい状況になる。そこは自分と前の選手が協力して、必ず誰かがマークするようにしたい。神戸戦では久しぶりに無得点で終わってしまった。ただ、個人的にはチャンスに絡めていたし、ゴールが決まらなかっただけという感覚がある。FC東京はシステムが変わって守備が堅いかもしれないけどチャンスは絶対にある。そこを決め切れるかどうか」

 

 

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