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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

状況も調子もほぼ最高潮。攻撃的なポジションでプレーする“あの選手”もベンチ入りする模様 [J25節 川崎戦プレビュー]

 

勝負のラスト10を迎える。同時に、この9月がシーズンの分水嶺となるだろう。何度も述べてきたように、ここまでは対戦相手との順番に恵まれていた。それは対戦時点での相手順位を見れば明らかだ。Jリーグに簡単に勝てるチームは一つもないが、シーズンの半分前後を終えた時点で中位以下に甘んじているのだから、何かしら問題を抱えている。例えば、試合の立ち上がりが良くても、失点すると途端に崩れてしまう。そういった相手にしっかり勝ち点を積み上げてきた結果が、首位と5ポイント差の2位である。

ここからは一筋縄にはいかない。今節の川崎フロンターレ戦、次節の柏レイソル戦の結果次第で最終盤に臨む際の目標が大きく変わってくる。そして残留争いで必死なヴァンフォーレ甲府との難しい一戦を挟み、9月ラストは地力を備えているガンバ大阪とのアウェイゲームだ。この4試合を終えて現在順位をキープできているならば、最終盤の6試合で何かを手にできる可能性がおおいに高まる。反対に、ここで失速すれば14試合負けなしは何の効力も発揮しない。チームが強くなる過程としては良かったが、順位や収穫といった点では水泡に帰す。

 まずは明日のゲームで一戦必勝を目指す。フロンターレについて今さら多くを述べる必要もないだろう。注意したいのは前回対戦時よりも質が上がっている点か。単純に大島僚太とエウシーニョが復帰していることで攻撃のバリエーションが増え、リーグ戦だけでなくACLやルヴァンカップで結果を出していることが自信となっている。型にハマった時の破壊力はすさまじく、やはり攻撃力の部分を切り取るとリーグ屈指である。

相手の性質が分かっていることでマリノスの戦い方に迷いが生じる心配はない。それどころか、試合前のコメントでここまで全員の意志が統一されているのはとても珍しいと感じる。まさしく異口同音に、皆がフロンターレの特徴を把握し、その強さを認めている。だがそれは畏怖の念ではなく、あくまで対戦相手へのリスペクトの類。相手の強さを認めながらも攻略する自信がしっかり見て取れる。

先日掲載した松原健と山中亮輔のインタビュー対談の中に「持たれているのではなく“持たせている”と思うようにします」(山中)というくだりがあった。端的に言えば、これを選手全員が意識として共有している。ならばポゼッションで後手を踏んでも不安はない。最初からボールを持たれると分かっているのだから、慌てる必要は一切ない。目的は勝つことであり、その第一歩は失点しないこと。それをGK飯倉大樹からFWウーゴ・ヴィエイラまで11人が理解している。

 

 

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