「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

ユースから高知キャンプに参加するのはトップチーム昇格が内定している西山大雅と、椿直起、岩澤桐人、ブラウンノア賢信の4選手 [高知キャンプ1日目レポート]

 

6日、マリノスは11日まで6日間に渡る高知県でのキャンプをスタートさせた。昨年9月の天皇杯3回戦・東京ヴェルディ戦の際にも遠征に訪れた場所だ。初日となったこの日の日中は気温が22℃まで上昇し、坂本龍馬のモニュメントが飾られている高知龍馬空港に降り立った際の陽射しは横浜よりもだいぶ強く感じられた。日の当たる場所では半袖で十分。まさしく“南国”でのキャンプインである。

 

 

今回のキャンプを心待ちにしていた選手の一人が、選手会長の中町公祐である。昨年の天皇杯で勝ち上がったというポジティブなイメージだけでなく、中町は「土地柄がいい」とすっかり高知県の虜になっていた。昨年9月以降は「また高知に行きたいといろいろなところで言っていた」ということで「今回こうやって来ることができて嬉しい。念願の高知」と満面の笑みを浮かべていた。

チームは宿舎に移動して昼食をとった後、バスで移動して16時にトレーニング会場入り。練習前の歓迎セレモニーでは高知県サッカー協会など高知県の皆さんから特産品などが贈呈され、チームを代表してエリク・モンバエルツ監督が「2回目となる高知で、今回も良い準備をしたい」と挨拶を行った。

 

 

 

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高知にはトップチーム24人とユースから4人の計28選手で向かった。トップチーム選手で帯同していないのは負傷のため一時帰国中のウーゴ・ヴィエイラと、オーストラリア代表に招集されているミロシュ・デゲネクの2人だけ。リハビリメニューの齋藤学と両ふくらはぎ痛が癒えていないマルティノスは帯同し、チームと寝食を共にする。

 

 

ユースから参加するのは二種登録でトップチーム昇格が内定している西山大雅(3年)、二種登録で7月の十日町キャンプにも参加していた椿直起(2年)。そしていずれも2年生の岩澤桐人とブラウンノア賢信の4選手である。

セレモニー後はウォーミングアップやパス練習など軽めの練習に時間を割き、最後にピッチ3分の2程度の大きさで紅白戦形式を実施。キャンプ初日から11対11を行うのは異例だが、シーズン開幕前のキャンプではないため体作りが必要な時期ではない。遠藤渓太が接触プレーで左足首を痛める場面などがあったように、激しい内容だった。モンバエルツ監督は「高いモチベーションで良いスタートが切れた」とご満悦の様子だ。

練習が終わった17時20分頃には、すっかり日も暮れて競技場は闇に包まれる。キャンプ初日からハードなメニューを消化した選手たちは少し疲れた様子で宿舎へ。ちなみに今回の宿舎は普段とは趣が少し異なり、和の要素を取り入れた宿とのこと。そんなところにもクラブとしての工夫がなされている。

 

 

シーズン終盤に差し掛かっているため、大きな発見を見つけるのは難しいキャンプかもしれない。だが、この時期だからこそ見えてくる変化や違いもある。全体練習に復帰した金井貢史は「これからは難しい時期になる。どれだけチームとして一つにまとまれるかが大事」とキャンプの抱負を語る。こうしてキャンプ1日目が終わっていった。

 

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