監督・永井秀樹は稀代のロマンチストかリアリスティックな戦術家か(J論)

「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

新監督の求めるサッカーに取り組む姿勢が重要で、どの選手にもチャンスはある [宮崎キャンプ4日目レポート(練習試合:徳島ヴォルティス)]

 

[リザルト]

日時:2月3日(土)11時~
場所:シーガイアスクエアⅠ
対戦相手:徳島ヴォルティス
形式:45分×2本+30分×1本
スコア:1-1(1-1、0-0、0-0)
得点者: 26分伊藤、34分徳島ヴォルティス

 

 

トータル120分(本数としては3本)で行った徳島ヴォルティスとのトレーニングマッチでは、全選手が一人60分を目安にプレーした。2本目の17分にGKを含む11人全員を総入れ替えし、同じタイミングで徳島ヴォルティスも大量の選手を交代させている。

既報のとおり前日のトレーニングはフィジカル要素が強く、負荷の大きいものだった。「足が重たかった」(ダビド・バブンスキー)のは想像できた展開で、疲れがある中で取り組む姿勢が重要だった。なお、万全の状態ではない飯倉大樹とウーゴ・ヴィエイラは出場を回避して個別調整に努めた。

2本目17分から

ゲーム内容に目を移す。結論から言うと、狙いとするショートパスでの攻撃の組み立てはあまり機能しなかった。徳島が高い位置から激しいプレスをかけてきたことが要因の一つで、GKを務めた杉本大地はしばしば出しどころを失う。リスクを避けるためにハーフウェーライン付近へのミドルパスを選択せざるをえない場面もあり、流麗な攻撃を実現するのは難しかった。

対して、守備では最終ラインを高く保ちつつ、前線からのプレッシャーを強調した。コースを限定しながら相手の最終ラインにプレッシャーをかけることで自由を奪い、指揮官はボールを失った直後の切り替えの場面で選手に発破をかける。マリノスの最終ラインは相手FWと同数になることも多く、背後には広大なスペースがある。危険と隣り合わせではあるが、アンジェ・ポステコグルー監督はその手を緩めなかった。

 

 

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選手個々では、ウーゴ・ヴィエイラが出場回避したことでイッペイ・シノヅカが2本目途中からセンターFWに回り、仲川輝人が1本目の右ウイングに入った。その仲川は小回りの利いたドリブルでPKを奪取。持ち味を発揮した格好で一定のアピールに成功した。そのPKを確実に決めた伊藤翔も引き続き好調の様子で、ポストプレーの質も安定していた。

 2本目途中からは和田昌士が右サイドバックに入るなどチーム編成の難しさもあったが、その中でも金井貢史が懸命に声を出してチームを盛り上げていた。サイドバックで勝負したい気持ちを抑えつつ、栗原勇蔵とセンターバックコンビを結成。「今は自分を高めなければいけない時期でもある。与えられたポジションで一生懸命やるだけ」とまったく下を向いていないのは頼もしい限りだ。

ベースを作るためにメンバーを大きく変える可能性は低いが、かといって完全に固定しているわけでもない。とにかく新監督の求めるサッカーに取り組む姿勢が重要で、どの選手にもチャンスはある。分かりやすい形でのトピックがないのは、指揮官がチームと選手を観察している段階だからだろう。

明日4日は午前・午後ともに非公開練習となった。石垣島キャンプでの流れから考えるとプールなどを使用したリカバリーを行う可能性が高く、試合の疲れを残さない狙いがある。これで宮崎キャンプ前半をほぼ終えたことになり、明後日5日からは後半戦に入っていく。変化が起きるのか、それとも引き続きチームの土台作りが続いていくのか。それが焦点になっていきそうだ。

 

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