赤鯱新報

【松本vs名古屋】レビュー:“必然のオウンゴール”を呼びこんだアグレッシブな試合内容。逆転でも自信をつけたチームは次なるステージへと歩みを進めた。

■2017明治安田生命J2リーグ第5節
3月26日(日)松本 1-2 名古屋(14:03KICK OFF/松本/15,509人)
得点者:15’高崎寛之(松本)47’オウンゴール(名古屋)88’オウンゴール(名古屋)
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オウンゴール2発での2-1の勝利。こう書くとあまり良い勝ち方に見えないかもしれないが、内容は間違いなく開幕5節の中でナンバーワンの出来だった。インテンシティ、パスワーク、ボール保持、攻めの姿勢、ボールを巡る攻防の激しさ。得点者の名前が「オウンゴール」だっただけで、快勝と呼ぶにふさわしい試合だったことはここに明記しておきたい。

システムはあくまで選手のパフォーマンスに準拠する。松本戦のメンバーは、風間八宏監督の哲学が明確に表現されたものとなった。前節の水戸戦で好印象を残したシャルレスがスタメンどころかメンバーにも入っておらず、先週のトレーニングで良いプレーを見せた磯村亮太がスタメン、田鍋陵太が控えのDFに入る驚きの選手選考。布陣も4-4-2からこの11人は3バックが適性と判断し、この日の3-5-2を組み上げていった。選手の配置にしても右のウイングバックに永井龍、トップ下に玉田圭司など意欲的。その週のベストの18人にとっての最良のシステムで戦うという方針は、今後さらに明確化されていくことが示された。

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