赤鯱新報

【名古屋vsC大阪】レビュー:0-1のスコアに隠された、J1とJ2の厳然たる差。名古屋はこれで、“本気”を取り戻せるか。

■第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会  ラウンド16
9月20日(水)名古屋 0-1 C大阪(19:03KICK OFF/パロ瑞穂/6,569人)
得点者:6’福満隆貴(C大阪)
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善戦、あるいは健闘だったのか。力の差を感じた試合だったのか。0-1というスコアとその内実には、いかようにも受け取れるものがあった。風間八宏監督は「完全に押し込めた状態で試合ができた」と選手を称え、田口泰士も「圧倒というか、試合は上手く進めた」と手応えを口にする。それも事実だ。相手がJ1上位のC大阪ということを考えれば、確かにそれは手応えだったのだろう。だが、彼らが100%のターンオーバーを敢行してきた“カップ戦用チーム”だったことを忘れてはならない。絢爛豪華なベンチメンバーから漂う余裕は、名古屋が格下であることを如実に語ってもいた。しかもそのチームに開始早々の失点を許し、逃げきられたのが試合結果だ。“J2のチームがよく頑張った試合”というニュアンスが滲み出る試合後に、違和感を覚えた。

リーグ戦からメンバー11人全員を入れ替えてきたC大阪は、完全なカウンターのチームだった。

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