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「Jリーグの事業規模は約930億円となり、2015年度と比較し約55億円増加。拡大均衡で推移している(Jリーグ・青影氏)」~クラブ経営情報開示先行発表会見から(1)~


5月26日、JFAハウスにて、3月決算の柏、磐田、YS横浜を除く50クラブの経営情報を先行発表した。
会見には公益社団法人日本プロサッカーリーグ経営本部の青影宜典クラブ経営戦略部部長が出席し、概要の説明を行った。

まず司会者より、今回の経営情報開示の概要、2段階発表を実施する背景についての説明が行われた。
詳細は以下の通り(配布資料より抜粋)。

(1)経営情報開示の概要
①2016シーズンのJ1・J2・J3全53クラブのうち、3月決算である柏・磐田・YS横浜を除く50クラブにつき、5月に先行して経営情報(2016年度決算情報)を開示する。
②7月には、全53クラブの経営情報を開示するとともに、Jリーグ全体の収入規模や各指標の比較等を加えた具体的な数値データの発表を行う予定である。(「2段階発表」とする)
③2017シーズンよりJ3入会の沼津については、JFL在籍時の経営情報を参考として開示する。

(2)「2段階発表」を実施する背景
①JリーグおよびJクラブをご支援頂いている方々への迅速な情報提供
・JリーグおよびJリーグの公共性に鑑みると、適時適切な情報を提供することはJリーグの信頼を向上していくうえで不可欠である。
・クラブ経営への関心が高まることで、クラブに関わる方々がクラブとともに必要な策を検討、実行していく機会も増加する。
②クラブライセンス制度の透明性・公平性の担保
・クラブライセンス制度の浸透により、財務基準に関する世間の関心が高まっている。
・迅速な開示を行うことで、クラブライセンス審査の透明性と公平性を担保する。


○青影宜典 クラブ経営戦略部・クラブライセンスマネージャー
「2016年度、昨年のクラブ経営情報開示ということになります。今回は先行発表ということで、3月決算、柏、磐田、YS横浜を除く50クラブについて、ご説明させていただきます。

本日皆様にご案内させていただく主なトピック3点を全体感でまとめています。

(1)J1・J2・J3合計の事業規模は約930億円となり、2015年度と比較し、約55億円増加(2011年度以降、6年連続での増加)同時に営業費用も約53億円増加し、拡大均衡で推移

※札幌は2016年度の決算期変更に伴い、当事業年度は13カ月となっている。

(2)2015年度に引き続き、J1・J2・J3すべてのクラブで、3期連続赤字、債務超過がゼロとなる見込み。

(3)今回の経営情報開示より「物販収入」「物販関連費」を新たに開示対象とした。

※今回の開示対象への変更となった理由は、近年、物販収入そのものがその他収入の中で相対的に高い割合を占めていることと、スポーツビジネスにおいて柱となる売上項目であること、が背景としてある。
※なお、「物販収入」および「物販関連費」は、代理店に委託販売しているケース等もあることから、取扱い高総額でのクラブ間比較はできない。

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