【マッチプレビュー】第5節 vs.大分トリニータ/2週続けての九州ダービー。ここが踏ん張りどころ。
前節の福岡戦。高さの部分でかなわず2失点して、今季初黒星で12位に後退する結果となったが、結果以上に尊いものを私たちは目撃した。口元に傷を負いながらプレーを続け、渾身のヘディングで同点ゴールを挙げた巻誠一郎の姿は、同じピッチに立つ他の10人の選手はもとより、ベンチで控えるメンバー、そして遠征に帯同していなかった選手たち、さらには多くのサポーターと県民の胸を打った。それは昨年の地震後から彼が見せてきたものと重なる。すなわち、“諦めない気持ち”であり、“自らに課された役割をチームのためにやり通す”という意地だ。
勝点差1の10位・大分を迎える今節、熊本は黒木晃平を出場停止で欠くことになり、最終ラインはまたも急造の構成で臨まなければならない状況。しかし、巻が見せたスピリットはチーム全体に深くしみ込んだ。「あの姿勢はこのチームに不可欠なもの。全員でそれを見せて、続けていかないといけない」とGK佐藤昭大も話している。
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